伊勢原市長に就任した 高山 松太郎さん 白根在住 62歳
市民への奉仕を大切に
○…選挙事務所で支援者との喜びから1週間―。市議として16年、舞台を県に変えて5年、そして再び伊勢原に活躍の舞台を移す。初登庁を終えた翌日には、誰よりも早く市役所に来て、入口で職員を出迎えた。「これから一緒に働いていく方々。まずは皆さんの顔を知ることが大切です」と笑顔で話した。
○…現職を破っての当選に、「現状を不安に感じていた市民が多かったのでは」と振り返る。ここ1年は県の役職も多く抱え、市内での活動は少なかったが、県からじっくりと伊勢原の現状を見ることができた。「支援してくれる皆様があってこそ」と感謝も忘れない。比較的自由に動けた県議時代と変わり、分単位の動き、会議や打ち合わせなどで座る時間も増えた「やりがいを実感している。子ども達に夢、お年寄りに安心、働く人には希望を持てる伊勢原にしたい」と微笑む。これからは育てた県とのパイプを存分に活かしていく。
○…市議・県議時代から、じっとしているのが嫌いというほど、根っからの『現場主義』。「伊勢原は広い。地域の課題は歩かないと分からないことがたくさんある」と、職員にも改めて現場主義を推進していく。また、県から市全体を見ていて感じたことが『スピード感』の無さだという。「県央道や新東名、伊勢原を取り巻く様々な環境は日々変わっている。その波に乗り遅れないように市政にあたりたい」と意気込む。そして最後に市政運営で最も大切なこととして『市民への奉仕』を挙げた。この3つのポイントを大切にしていく。
○…忙しい日々、孫と遊ぶ時が唯一、市長の肩書が取れてリフレッシュできる瞬間。平塚農業高校を卒業して、農業に従事。そこで政治の大切さを知った。座右の銘は『一期一会』。多くの人との出会い得て、市民と同じ目線で歩んできた。「どちらかが先に行き過ぎてはいけない。市民と共に進むことが大切なこと」と微笑んだ。