市民文化祭を市と共催する「伊勢原市文化団体連盟」の会長を務める 子安 和子さん 桜台在住
広げたい 懇意の和
○…「充実の今日があり、楽しみな明日があること」。「人生の幸せ」をこう定義している。そんな毎日を彩る要素の一つが趣味の世界だろう。絵画や盆栽、俳句、歌に演奏、舞踊…、市内で活動する団体・サークルの発表会「市民文化祭」が市民文化会館や中央公民館で開催中だ。26団体が所属する「伊勢原市文化団体連盟」初の女性会長としてこれまで準備に奔走してきた。「一人でも多くの方にサークル活動に参加していただきたい。懇意の和が広がることを願います」。幸せの定義には「皆で分かち合うもの」も含まれる。
〇…下平間に生まれた。どちらかと言えば目立たないタイプだが「やると決めたら、やる」という芯の強い子どもだった。中学時代、背が高いという理由で周囲から高跳びを勧められ陸上部に入った。最初はあまり乗り気ではなかったが地道に練習は続け、中郡の大会で上位入賞したこともあった。伊勢原高校を卒業後は役所に勤務。「事務や経理の経験は今の会長職にも役立っています」と振り返る。結婚は26歳の時。その後、出産を機に桜台へ移った。
〇…3人の子どもを育てるなかで、幼稚園の父母会長や小学校のPTA会長、市の女性防火指導員なども務めた。いつも周囲に請われ、悩み、そして最後は「やると決めたら、やる」の決意で引き受けてきた。文化団体連盟の会長も同じで、「やるからには本気でやる。昨年50回目を迎えた市民文化祭のタスキを次の50年につなげるよう皆で努力していきたい」と前を向く。
〇…現在、市内の音楽サークル「プルメリア・ハワイアンズ」で活動中。市民文化会館で明日24日に行われる「ハワイアン&フラフェスティバル」にも出演する予定で、「たくさんの方々と一緒に楽しい時間が過ごせたらうれしい」と心待ちにする。市民文化祭は11月8日まで。「一日一日を皆で楽しみましょう」という言葉通りに、「懇意の和」は着々と広がっている。