12月10日に開催される大山阿夫利アドベンチャーレースの実行委員長 小山 剛広さん 伊勢原市消防勤務 38歳
自然から学ぶ
○…「素晴らしい大自然の広がる伊勢原の魅力を知ってほしい。そしてアドベンチャーレースを見てほしい」。山や川、自然を舞台にチームで協力し、コンパスを頼りにゴールをめざすアドベンチャーレース。自身も県内外で選手やボランティアとして大会に携わるなか、地元で開催したいという気持ちが芽生えた。それから10年、多くの人の協力を得て、ここまできた。
○…現在は、伊勢原市消防署に救急救命士として勤務。テレビ番組で見たアドベンチャーレースに「面白そう」と署員の仲間で参加したのがきっかけだった。消防士として働き、体力には多少の自信もあったが、初レースは惨敗。しかし、その悔しさとレースの面白さに心を奪われた。さまざまなレースを経て、今ではアドベンチャーレースチーム「KIWAMI」といえば、業界では知れた名だ。「今でも道に迷います。自分の限界を知った時に本当の人間性がでます」とレースの魅力を語る。
○…コース作りのために入った大山。まだまだ知らない道もあるそうだ。レースでは自然をより身近に感じられるようオリエンテーリングやトレッキング、マウンテンバイクなどを盛り込んだ。地元をもっと知ってほしいと伊勢原に関するクイズもあるという。レース準備も終盤へ。一緒に準備をしてくれ、当日のスタッフも務めてくれる仲間に感謝する。将来は子ども向けのレースも考えており「自然から学べるものは多い。その大切さを子どもたちに伝えていきたい」と話す。
○…JICAの国際緊急援助隊(JDR)・医療チームに昨年、県内初となる救命士として登録。まだ出場はないものの「何かあればいつでも」と意気込む。趣味はサッカーと登山、子どもと過ごす時も、DVDを見る時もいつでも全力。仕事でも「常に120%」を心掛ける。「対自然、対人間が強くなるアドベンチャーレース。仕事にも生きています」と微笑んだ。