2017年度神奈川県保育賞を受賞した 飯塚 裕子さん 善波在住 51歳
憧れの恩師に近づくため
○…「ビックリしたというのが正直な感想。ずっと目標にしてきた賞だから頂けてうれしい」。神奈川県内の児童福祉施設に長年勤務し、旺盛な保育精神に徹した働きが他の模範となる保育士に贈られる県保育賞を受賞した。現在、比々多保育園に勤務。昨年3月まで勤務していた伊勢原愛児園で、障害のある児童を受け入れるための勉強会を立ち上げ、職員全体で知識や保育方法などの共有に尽力してきたことが評価された。
○…東京都生まれ。一人っ子で甘えん坊、泣き虫だった。自身も保育園通い。そんな自分を「大丈夫だよ」と優しく寄り添ってくれた先生に憧れて保育士を目指すことに。短大卒業後、伊勢原愛児園で晴れて保育士となりその後結婚、出産を経ても保育士を続けてきた。「心が折れることもあった」。そんな時「先生」と走り寄る園児の笑顔に何度も救われてきたという。「憧れだった恩師に近づけたかどうかは分からない。でも園児はもちろん保護者にも優しく接し、安心感を与えていた姿が印象的で、私も見習い心がけている」と自信をのぞかせる。今年で保育士31年目。現在は主任保育士としてクラス担任を陰から支えている。
○…現在夫の母親と夫、娘、息子の5人暮らし。ディズニーが大好きでパークに行くことが息抜きになっている。また娘の影響でファンになった関ジャニ8のライブに一緒に出掛けることもある。「ディズニーは現実とは違う別世界を体験できる夢の国。行くたびに元気をもらえる。関ジャニのメンバー一人ひとりの名前はまだ憶えられなくて」と照れ笑い。
○…昨年まで県保育士会の会長を務めたことで、人脈も広がり、他市の保育事情などを知ることで仕事の幅も広がった。「家族や周りの人たちの協力があってここまで続けてこられた。まだやり残しはいっぱいある。賞に恥じないよう一生懸命これからもがんばりたい」と決意を新たにした。