子ども科学館で30周年記念事業「スペシャルサイエンスショー」を行う 稲葉 一弘さん 47歳
学びの楽しさ伝えたい
○…「わかりやすくて、面白い実験をやりたい」。2月16日(土)、子ども科学館のプラネタリウムで様々な実験を通じて科学のおもしろさを体験できる催し、サイエンスショー『ドームステージでどーむすいません!?』を開催。暗くなるドームを活かし、光を使った実験を企画している。「何度もショーを行ってきたがドームは初めて。今からドキドキしています」と笑う。
○…横浜生まれ。小学校6年の時に秦野へ。図工が好きでTVの工作番組を見ては真似していた。「プラモデルも好きでよく改造していた」と振り返る。地元の中、高校を経て産能大へ。システムエンジニアや教員になることを考えていたが父の勧めもあり公務員に。卒業後に伊勢原市役所に入庁。電算部門に配属された後、31歳の時に科学館に配属されたことがきっかけでサイエンスショーを担当することになった。8年間同館に勤務しショーや実験教室などを行ってきた。現在は子ども育成課に勤務し保育園や幼稚園の運営に関する業務についている。
○…はじめは人前に出るのが恥ずかしかったが研修会で見たサイエンスショーで意識が一変。見せ方や分かりやすさなど学ぶことが多く、すぐにやってみたくなった。「学ぶのは楽しい。好きなことをやろうとするとほかの勉強も必要になる。それは何にでも当てはまると思う」。多くの人に学びの楽しさを知ってもらうため科学館を離れた今もボランティアでショーを行っている。
○…年に1、2度一人で旅行に行くのが楽しみだが旅のメインは全国のサイエンスショーを見に行くこと。「自分が驚いたことを人に伝えたいと思っている。ショーを見て子どもたちがやってみたいと笑顔になるのが一番のやりがいです」と微笑む。秦野市在住。