11月24日（日）に定期演奏会を開くSANNOウインドオーケストラの事務局長を務める 小林 智浩さん 産業能率大学出身 36歳
団を支える精神的支柱
○…産業能率大学吹奏楽部の卒業生を中心に結成された、吹奏楽団「ＳＡＮＮＯウインドオーケストラ」の事務局長を今年度から引き継いだ。現在20代から50代までの20人が在籍。事務局長として会場の手配から楽器の準備、事務作業など、良い演奏のために楽団を裏から支える。「大したことはやっていませんよ」と謙遜する。
○…横浜市出身。中学で卓球部、高校では陸上部に所属。産業能率大学に入学後友人に誘われ吹奏楽部へ。中学・高校時代の友人がサックスを吹いていたのを見ていて、楽器に関心はあったという。サックスを希望して入部したが、当時不在だったホルンを任されることになった。「戸惑いはあったが、挑戦しようと思った。やってみると指使いは単純だけれど、音を合わせるのが難しい楽器だった。何かと必要とされる楽器なのでやりがいがあるんです」と誇らしげに語る。
○…在学中に同楽団が結成され、現役生ながら参加。現在はＷＥＢサイトやアプリを製作する会社に勤務しながら、月に１〜２度の練習のため、自宅から２時間かけて大学へ通い音楽を楽しんでいる。裏方の仕事をする一方で、緊張感が緩んだメンバーに注意を促す厳しい面もあるが、良い演奏のためであることを皆が理解し、空気が一瞬で引き締まる。周囲からの人望が厚く、楽団を支える精神的支柱として欠かせない存在だ。「他人に厳しく自分に甘いから」とおどけて見せる。
○…同楽団にとっては年に一度の定期演奏会。今回は歌劇「トゥーランドット」やディズニーの楽曲など、誰もが聞き覚えのある曲を演奏する。「皆が知っているだけにいかにイメージを壊さない演奏ができるかがカギ。一緒に楽しんで頂けたら」と笑顔で話した。
