県体育功労者表彰団体の部を受賞した伊勢原市野球協会の会長を務める 中村 孝一さん 桜台在住 72歳
野球ができることに感謝
○…1959年に設立された伊勢原市野球協会。県の体育・スポーツ振興に功績のあった個人と団体などを称える「県体育功労者表彰」の団体の部をこのほど受賞した。小学生から大人まで幅広く軟式野球の普及活動に努めるほか、審判員の育成などの功績が認められた。「先人が土台を作り上げてくれた。それが評価され嬉しい。今後も野球の普及と市民の健康づくりの役に立てれば」と喜びを話す。
○…伊勢原市出身。少年時代、神社の境内で遊んだ三角ベースが野球の原点に。伊勢原中学校では野球部に入部。しかし2年生の時に体を壊し、退部することに。「レギュラー目前だったので悔しかったですね」。高校卒業後地元のサッシ販売会社に就職。10年経ち野球熱が再燃。オーナーに相談し、クラブチームを設立した。その際に市野球協会に加盟。4年後には理事に誘われ、理事長を10年、副会長を経て会長に就任し、5年目を迎える。「役員として40年、恩返しのつもりで引き受けている。野球と協会を通じて多くの友人ができました」
○…現在、古希のメンバーで作るチームで捕手を務める。「グラウンドでゲームメイクできるのが楽しい。盗塁も刺します」と微笑む。また登山も趣味で、これまでに20回ほど富士山を登頂。月に1度は大山登山を楽しんでいる。「今後はもっと山歩きをしたいですね。その後の温泉や一杯が最高です」
○…「野球は相手や審判、球場など全てが揃って成り立つ。その感謝の気持ちを持って活動している」と話す。野球ができることへの感謝を、子どもたちにも説いている。「協会の子どもたちに街であいさつされると孫みたいで嬉しい。皆礼儀正しいですよ」と目を細めた。