伊勢原手作り甲冑隊の第4代隊長に就任した 齊藤 靖男さん 77歳
明るく楽しく元気よく
○…厚紙を彩色して様々な飾りを施す甲冑を身にまとい、道灌まつりなどで披露する伊勢原手作り甲冑隊。5月10日の総会で新隊長に就任し、伊勢原のまちおこしの一翼を担う団体としての舵取りを託された。「健康第一で気力、体力のあるシニアパワーを発揮し、伊勢原を盛り上げたい」と意気込む。小学生から80代まで107人が在籍する同隊。コロナ禍で活動が制限されるが、福祉施設への慰問や医療従事者へのエールなど、できることをやっていく。
○…甲冑隊に入隊したのは14年前。前年に甲冑隊の手作り教室に参加した妻の勧めで参加した。元々戦国武将、特に武田信玄が好きだったこともあり、すぐに甲冑の魅力に引き込まれた。「甲冑隊で良かったのは、人との繋がりができたこと。会社員時代とは違い、人間同士の深い付き合いができる」。
○…川崎市生まれ群馬県育ち。1歳の時に東京大空襲があり、母の実家である伊香保へ。小学校では児童会長、中学では生徒会長や野球部の主将を務めた。「周りから推されることが多く、期待に応えたい気持ちでいつも一生懸命だった」と振り返る。高校卒業後、父親が勤めていた製菓会社に就職のため上京。薬品部門で薬の製造に従事した。16歳の時に知り合った妻と遠距離恋愛の末24歳で結婚。39歳の時、小田原への異動を機に今も暮らす鶴巻へ転居。6年前に退職した。
○…スノボにスキー、硬式テニス、卓球と多趣味で何事も夢中になる性格。「明るく、楽しく、元気良くがモットー。毎日やる事があるのは楽しい」。甲冑隊では妻と同じステージ上で寸劇を披露するため、自宅で一緒に練習する。「同じ趣味があると会話も弾む。互いに影響しあっているんです」と笑顔で話した。