「紙芝居師こまちゃん」として市内外のイベントなどで活動する 中田 こまりさん 愛甲石田在住
誰かの役に立つ表現者に
○…市内外のイベント会場などで活動。1月27日に中央公民館で開催された、いきいきシニア伊勢原まつりでオリジナルの紙芝居を披露した。「紙芝居で伊勢原や大山の事を知ってもらいたいと思って作った。紙芝居がきっかけで市外の人が伊勢原に興味を持ってくれたのを知ると嬉しくなる」とほほ笑む。
○…横浜市出身。短大に進み教員を目指すも、「外の世界を知らないのに、就職指導できない」と、建築会社に就職。しかし体調を壊し休職することに。そんな時にふと中学時代の文集を読み返すと、将来の夢に声優、イラストレーターなどと書いていたことを発見。そこから表現者としての活動を始め、ナレーションやアフレコなど声の仕事のほか、俳優として舞台にも立つようになる。「元々引っ込み思案な性格、人前で話すのが苦手だったが、大人になるにつれ、『私の事を知って』と前に出るようになった」と笑う。
○…紙芝居を始めたのはコロナ禍。演劇の練習もままならない日々が続き、一人でやれることはないだろうかと考えた時に紙芝居のことが頭をよぎる。「沼津のニッポン全国街頭紙芝居大会で生まれて初めて紙芝居を見て、こういう世界があるんだと感動した記憶が残っていた」と振り返る。こどもの頃から絵を描くことが好きだったことも、新たな道への決断のきっかけになった。
○…「AIの時代だが敢えてアナログの良さを伝えていきたい。臨機応変に、その都度対応できる『ライブ感』は熱がある」と意気込む。地元を知りたい、知って欲しいという願いからオリジナル紙芝居を製作。今後は「誰かの役に立つ、気づきを与えられるような表現をしていきたい。紙芝居は感情に訴えやすいエンタメです」