神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀・三浦版 公開:2014年8月22日 エリアトップへ

バレー構想で市内初進出 ITベンチャーが汐入に事業所

公開:2014年8月22日

  • X
  • LINE
  • hatena
新事業所では常勤・非常勤で3人のスタッフが勤務する。「人材育成など、アプリ開発で地域貢献したい」と相澤さん
新事業所では常勤・非常勤で3人のスタッフが勤務する。「人材育成など、アプリ開発で地域貢献したい」と相澤さん

 横須賀市が地域経済活性化の起爆剤として取り組む「ヨコスカバレー構想」で、タイムカプセル株式会社(岐阜県大垣市/相澤謙一郎代表取締役)が、同事業に関連して初めて市内に事業所を開設した。同社は今月から、汐入の谷戸地区にある空き家を活用し、開発拠点として事業所兼住居を構えている。

 ICT関連企業(情報通信分野)のUターン・Iターンを誘致し、市内の経済活性や雇用につなげる「ヨコスカバレー構想」。今年6月に市内で行われた「キックオフセミナー」には、市内外から若手起業家らが訪れた。市は、YRPを筆頭に、横須賀市全域をICT企業が活動しやすい場所としてPRした。セミナーを契機に、事業所を市内に構えたのが、スマートフォン用アプリ開発事業などを行う、タイムカプセル株式会社。8月上旬には「横須賀第一アプリ工場」として汐入町の空き家を使い、事業所を設立。横須賀での活動を本格化させている。

谷戸で働く「おもしろさ」

 汐入駅前から細い路地と階段を上ること10分。見下ろせば海が見える谷戸地区が同社の新拠点だ。「アプリ製作など情報通信の分野は、パソコンが繋がっていれば、全国どこでも仕事ができる」―市内走水出身の相澤社長は話す。地域情報誌の新規事業などに携わり、起業支援を積極的に行う大垣市で2010年にIT会社を立ち上げた。現在は、横浜F・マリノス公式アプリの開発・運営をはじめ、アプリ講座や若手クリエーターの人材育成などを手掛けている。横須賀で拠点を構えるきっかけは、地元出身のベンチャー企業家との勉強会で感じた「横須賀に貢献できる事業がしたい」という想い。市の『バレー構想』と『空き家事業』は、ITベンチャーにとって魅力的に感じたという。

 「坂や階段はあるが、駅から近く家賃も安い。初期投資も少なくて済む。若いクリエーターにとって、自然に囲まれた環境はいい刺激になる」。相澤さんは「谷戸は新しいビジネスが生まれる場所になりうる。逆転の発想で、新しい働き方の提案ができれば」と話す。今後は、市内でアプリ開発の講座なども行っていく予定だ。

バレー構想で市内初進出-画像2

横須賀・三浦版のトップニュース最新6

密漁対策 産学官連携で

AI×ドローン

密漁対策 産学官連携で

横須賀市内で実証実験

7月11日

「デジタル表示」次世代型

横須賀時計塔

「デジタル表示」次世代型

からくり部分に新デザイン

7月11日

島への架け橋、再開30周年

猿島航路

島への架け橋、再開30周年

年間20万人超運ぶ定期船

7月4日

市政刷新もバランス重視

三浦市

市政刷新もバランス重視

就任会見で出口新市長

7月4日

「足把持力」 新市場つかめ

ニフコ×タイムカプセル

「足把持力」 新市場つかめ

健康増進ゲームを開発

6月27日

激選制し上地氏3選

横須賀市長選

激選制し上地氏3選

6月27日

あっとほーむデスク

横須賀・三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀・三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年7月15日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook