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神歯大附属病院 腎臓が寿命を左右する 尿が発するシグナルを察知
肝腎要は「かんじんかなめ」と読み、極めて大切なものを意味する。この言葉にある”腎臓”と”肝臓”にまつわる話を3回のシリーズで紹介する。第1回は腎臓について。神奈川歯科大学附属病院腎臓内科の橋本逹夫教授=写真=に聞いた。
慢性腎臓病は8人に1人が罹患している国民病。放っておくと人工透析に至る可能性の高い疾患である。糖尿病、高血圧などが主な原因で貧血、狭心症、骨粗しょう症などを合併する。慢性腎臓病による高リン血症の悪化は、寿命と逆相関で腎臓が寿命を左右するともいえる。定期的な通院と食事、睡眠、運動、血圧管理が大切になる。
健康診断で行われる尿検査は、慢性腎臓病を無症状のうちに発見するとても重要な検査だが、「受診者に示される情報は限られている」と橋本教授。専門的な検査なら腎臓病、膀胱・尿管・尿道の病気のほか、脱水、塩分摂取量、電解質異常などの健康状態がより詳しく分かるという。
同院腎臓内科では「透析導入を遅らせること」を第一に診療。経験豊富な腎臓専門医、管理栄養士、看護師、ソーシャルワーカーの多職種がワンチームで患者をサポートする。わずかな変化を見逃さない診断、無理のない食事療法、睡眠の質と運動習慣、さらには社会保障の活用まで踏み込んで支援。注目される慢性腎臓病と歯周病の関連は専門領域であり、十分な治療環境を整えている。
尿検査は、毎週月曜日から木曜日に受けられる(予約制)。
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