鎌倉殿の御恩に報おうと出世争いをする三浦一族らの御家人たちの”悲哀”は、まるで現代のサラリーマンのよう―。そんな双方の立場を重ね合わせた「川柳」のコンテストが行われ、3月10日に表彰式が開かれた。一般社団法人BUSHIDO文化協会が事務局となり、昨年7月から12月に作品を募集。全国から962句が寄せられ、そのうち協賛企業賞に11句、協力寺院賞12句が選出された。
大賞となる「三引両賞」は埼玉県在住の大学4年生・りんすけさんの作品「テレワーク いざ鎌倉は もう勘弁」。応募時は就職活動中で、現代の働き方とサラリーマンの立場を重ね合わせたという。そしてBUSHIDO賞には中年やまめさんの「御家人は 聞く力より 付く力」が選ばれた。
審査委員長を務めた上地克明市長は「どんな応募があるのか楽しみにしていた。御家人の立場の葛藤は身近に感じた。選ばれた作品は多彩でコロナ禍の世相やぼやきを描いている。川柳ならではの表現」と話した。審査員からは「配役の演じぶりが蘇るような句が集まった。今後も川柳という日本ならではの表現を大切にしていきたい」「人生の苦しみや楽しみなど、くすっと笑える句もあり、大河ドラマのシーンが浮かんだ」などの感想があった。
受賞したすべての作品は市の施設や協力寺院(正行院・浄楽寺・清雲時・長運寺・天養院・東漸寺・福寿寺・福泉寺・不断寺・満願寺・満昌寺・無量寺)で1年間ポスター展示される。
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