トロフィーを手に喜ぶ上海王の店主ら
今、”衣笠発グルメ”がアツい――。味や見た目、アイデアを競うグルメコンテストに、衣笠に拠点を置く飲食店や団体が出展。グランプリを受賞するなど躍進を遂げ、”衣笠”の名を馳せている。
全国丼連盟主催で今年から始まった「全国丼グランプリ」。全国各地から自薦他薦で集まった約１３００の丼のなかから、「日本を代表する丼」を同連盟と一般投票で決めるというもの。
衣笠商店街にある中華料理店「上海王（しゃんはいわん）」は、よこすか衣笠丼を出品。全11部門のうち、中華丼部門で金賞を獲得した。
よこすか衣笠丼は、衣笠地区の活性化を目的に昨年作られた新名物。本家・京都の衣笠丼にならって長ネギ、油揚げ、卵を材料とする以外は全て自由。現在、衣笠商店街の飲食店を中心に10店舗が和洋中、様々な工夫を凝らしたメニューを提供している。
上海王の丼は、厚切りの自家製チャーシューが目をひく一皿。中華では普段使われることが少ない油揚げは小松菜と和えて食べやすく仕上げられている。
記念のトロフィーを受け取った同店の林文珍さんは「とても嬉しい。受賞をきっかけにさらにたくさんの人に食べてほしい」と笑顔を見せた。昨年の提供開始以降、この丼を目当てに訪れる新規客も多く、店の看板料理に育っている。
個性派グルメが席巻
同じく衣笠商店街に店を構える、創業60年の老舗「和菓子司いづみや」。先月都内で行われた「第５回ニッポン全国ご当地おやつランキング」に参加。47都道府県のおやつが一堂に会したコンテストで、来場者の人気投票によって「かりんとうまんじゅう餡菓桜（あんかろう）」が日本一に輝いた。同店は２０１０年に横須賀のお土産Ｎｏ．１を決める「横須賀おみやげコンテスト」で金賞を受賞。現在も１日６千個を製造する人気ぶり。
先月23日、「よこすかシーサイドマラソン」の関連イベントとして行われた「よこすかＳｅａ菜（シーサイ）丼レシピコンテスト」。寄せられた８つのレシピのうち、最優秀賞と審査員賞を獲得したのは、薬膳料理研究グループ「さんざし」のメンバーらだ。同商店街にあるレンタルスペース「ゆったりん」を活動拠点に、事前予約制で月２回薬膳ランチを提供。最優秀賞レシピのアレンジメニューを来月のイベントで提供予定だ。
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