横須賀商工会議所青年部 渡辺 隆路 会長
横須賀商工会議所の下部組織である「青年部」（横須賀ＹＥＧ）の新会長に、渡辺隆路氏（文明堂印刷株式会社 代表取締役）が就いた。昨年は創立35周年を迎え、部員数も倍増。60人体制で活動をスタートさせている。団体が掲げる理念と今年度に取り組む事業の方針を聞いた。
─まずは青年部の組織について聞かせてください。
「横須賀商工会議所傘下の青年部団体です。会員資格は45歳までとなっています。中小企業の経営に携わる若者が集い、経済人としての資質向上を主たる目的に活動しています。地元愛に溢れる人間の集まりでもありますから、地域に貢献する事業も展開したいと考えています」
─異業種の集まりですね。ビジネスと人的交流の両面でメリットがありそうです。
「業種は様々ですが、皆が中小企業の経営者という点で悩みや課題は似通っています。売上の向上、幹部の育成、事業領域の拡大と共通する部分がたくさんあります。同じ目線で話し合える関係は非常に意義深く、仕事上でつながりを深めているケースもあります。私たちを取り巻く経済環境は変化し続けています。社会の価値も同様です。自分とは異なる意見を持つ人と交流することで複数の視点を持つことができます。青年部はそうした”気づき”の場でもあります」
─今年度の重点事業を聞かせてください。
「昨年の例会で市民向け公開講座を実施しました。様々な職業に就く部員が講師となって、得意分野の話題や情報を提供するミニ講演会を開きました。自分たちの仕事を外に向かって発信する貴重な機会であり、今年度はこれをさらにブラッシュアップさせて展開します。市民との接点の場にもしていく考えです」
─青年部の活動成果として、くりはま花の国の「ゴジラすべり台」はあまりにも有名です。
「18年前に我々の先輩たちが成し遂げた大きな事業です。団体のシンボルでありますが、実はこれ以降、対外的に誇れるようなものを打ち出せていません。青年部の看板となるような取組み。これの実現を重要テーマのひとつに据えています。グルメの開発、市民が一体となれるイベント等々。青年経済人の立場で新しい提案を模索中です。これは部員が実践経験を学ぶ場であり、会社運営にも大きく役立つことでしょう」
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