横須賀の歴史ミステリーに光を当てるトークショーが今月4日、走水の割烹旅館 東京湾で行われた。先月24日からスタートしている月刊「ムー」監修の謎解きウオーキングイベントの関連企画。同誌の愛読者と歴史マニア総勢50人が参加した。
スピーカーは、郷土史家の山本詔一氏と月刊「ムー」編集長の三上丈晴氏という異色の組み合わせ。イベントに出題されている「オトタチバナヒメ」「ペリー」「三浦按針」をテーマに、歴史の謎を各々の土俵に持ち込みながら知識を交換した。
山本氏は「ペリー来航の7年前に浦賀に米国のビットルが訪れており、幕府は開国を迫ってくる動きを予見していた」とのエピソードを披露。三上編集長は「幕府は米国の情報をジョン万次郎から得ていた。高知県の足摺岬にある彼の銅像の手に握られていたのは直角定規とコンパス。このふたつはフリーメイソン(秘密結社)のシンボルマーク。渦巻く陰謀論が興味深い」と持論を展開した。
三浦按針が小説『ガリバー旅行記』に登場するガリバーのモデルであるという説について、ふたりに異論はなかった。同作品には、日本の江戸を想起させる記述があり、三浦按針が妻に宛てた手紙の内容を下敷きに創作したのではないかとの逸話を互いが紹介した。
このほか復元が決まったティボディエ邸がフリーメイソンの教会だったとの話も山本氏から飛び出すなど、歴史の楽しみ方の多様さを提供した。
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