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横須賀版 公開:2021年5月21日 エリアトップへ

「会食」ダメなら「弁当」で コロナ禍で奮闘する飲食店

経済

公開:2021年5月21日

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イベント会場で駅弁の中身を説明する飲食店事業者
イベント会場で駅弁の中身を説明する飲食店事業者

 市内の飲食店事業者が三浦半島の各駅ごとに特色ある弁当を考案して販売する「駅ごと弁当」の取り組みが広がりを見せている。今月15日、サンビーチ追浜前で開かれた即売イベント「15の市」には追浜、京急久里浜、横須賀中央、衣笠、京急田浦の6駅にゆかりのある12種類の弁当を約600食用意。販売開始後、瞬く間に完売した。

「ご当地色」人気

 「駅ごと弁当」はコロナ禍で売上減に頭を抱える飲食店事業者の新たな販路開拓として、追浜銀座通り商店会会長の齋藤仁克さんが発案。地元飲食事業者らで「駅弁半島実行委員会」を発足させた。のし紙のデザインは立教大学法学部のゼミ生が手掛け、昨年12月に追浜を皮切りに販売開始。今年2月には京急久里浜でも水平展開し、いずれも飛ぶように売れた。

 定期的に販売する機会を設けようと、毎月15日に開催する即売イベントを企画。今回新たに4駅が追加され、三浦一族の焼印が入った卵焼きや久里浜名物のたこ飯など、「ご当地色」を盛り込んだ弁当がずらり揃った。リピーターのほか、駅看板をイメージした箸袋も電車マニアのコレクション欲をくすぐり、全種類購入する人もいた。

生産者と地産地消

 横須賀中央から初参加した「炭火焼タイガー」は「焼肉屋さんののりだんだん」弁当を用意。松井則昌代表は「黒毛和牛やそら豆など地元産の食材を敷き詰めた」と自信の表情を浮かべる。海苔は走水にある「丸良水産」から仕入れ、養殖を手掛けている長塚光さんは「コロナ禍でお土産屋など小売店に卸す量が減ったなかで、具材として使ってもらい大変ありがたい。飲食店と直接つながることも珍しいので、いい刺激にもなっている」と笑顔を見せた。

 追浜からは居酒屋「うれしたのし屋」が「さば寿司弁当」を販売。下澤敏也代表は農業生産法人「ヨコスカアグリファミリー」の代表も務めており、休業する飲食店の増加に伴い、出荷できずに余った野菜も増えたため、それをピューレにして自社のメニューに加えるなど、地産地消に努めてきた。今回の弁当にもほうれん草や人参を使用した。「飲食店と生産者との新たな出会いもある。交流を続けていき、逆境をチャンスに変えたい」と期待を込める。

目標は「全駅制覇」

 三浦半島には京急とJRを含め27つの駅がある。齋藤さんは「今も賛同する飲食店を募集している。いずれ全駅で展開することを目指し、弁当による地域活性を実現したい」と前を見据える。

 三浦市の飲食店事業者も参加の意思を表明しており、来月は三崎の「うらり」でも販売予定。

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