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妊娠・出産期や更年期に注意 女性に多い手の痛み 取材協力／ゆたか整形外科
「はっきりした原因は分かっていないのですが、妊娠・出産期や更年期の女性に多く出る症状に『手根管症候群』があります」と、ゆたか整形外科の川名院長は話す。
この病気は、初期は人差し指、中指にしびれや痛みが出て、最終的には親指から薬指の親指側の３本半の指がしびれる。急性期の症状は特に夜間から明け方に強く、進行すると細かいものがつまめないなどの運動障害や親指の付け根の筋肉（母子球筋）が痩せてくることもある。
正中神経が手首（手関節）にある手根管というトンネル内で圧迫され、それに手首（手関節）の運動が加わり、しびれや痛みが出る。前述の女性に多く、ホルモンの乱れによる滑膜性の腱鞘のむくみが原因と考えられている。そのほか、骨折などのケガ、手の使いすぎ、透析患者などにも生じることもある。
治療は内服薬、湿布薬、手根管内注射、装具などの保存療法が選択されるが、難治例や進行例は手術療法が選択される。
「治療が遅れると難治化することもあるので、心当たりがある場合は、早めに受診をしてください」と川名院長は話している。
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