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新春インタビュー 困難を乗り越え、未来へ 吉田英男市長に、新年の展望を聞く

政治

掲載号:2015年1月1日号

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インタビューに答える吉田英男市長
インタビューに答える吉田英男市長

 本紙では恒例の新春特別企画として、吉田英男市長にインタビューを実施した。2015年は「市民の思いを大切にするような『あったかいまち』であり続けるために邁進していきたい」と語った。

定住人口と交流人口の増加に向けた効果が出始めた昨年 

 ――2014年は、どのような1年でしたか。

 「一番のインパクトは、日本創生会議が発表した消滅可能性都市に、神奈川県内の都市として唯一、指名されたことではないでしょうか。

 あくまで推計の結果ですので、直ちに消滅するとは考えていませんが、人口の減少が県内でも高い割合で推移していることは認識しており、この状況が続けば、まちづくりに負の影響が及ぶことになるとの危機感は、常に抱いています。

 また、昨年には旧三崎中学校と旧上原中学校が統合し、新三崎中学校として再スタートしました。両校とも伝統ある中学校であり、卒業生や在校生にとっては、寂しい思いをされた方も多いと思います。新しい三崎中学校の校歌の詞や校章のデザインは、両校の在校生から募集したアイデアを基にして作られるなど、三浦らしい手作りでこれからの歴史を築き上げていければと考えています。ぜひ、市民の皆様にはあたたかく見守っていただきたいと思います。

 一方で、小網代の森の遊歩道が完成したり、神奈川県から認定を受けた第4の観光の核づくり事業が本格的に動き出すなど、定住人口と交流人口の増加に向けた効果も出始める年であったと感じています」

観光客の回遊性の高まりに期待

 ――小網代の森オープンで多くの人が三浦を訪れています。また、城ケ島では、新たな観光の核づくりの取り組みが進んでいます。観光事業についてのお考えをお願いします。

 「昨年の7月に、小網代の森の遊歩道が完成し、一般開放されました。これは長年の待望の施設であり、関東でも唯一といわれる完結した自然集水域生態系を多くの方にご覧いただくことができるのは、三浦市にとっても誇りだと考えています。このような貴重な自然に触れることによって、環境学習にもつながれば幸いです。もちもん、三浦市としては、お越しいただいたお客様には、三崎や城ケ島なども合わせて訪問していただき、回遊性が高まるなど、観光面において貢献することにも大いに期待しています。

 新たな観光の核づくりの推進については、2014年度に神奈川県から新たな観光の核づくり等促進交付金の支援を受け、地元城ケ島と民間団体等が連携し、『アウトドア構想』の実現に向けた具体的な取り組みが始まろうとしています。

 新たな観光の核づくりは、民間資本の誘導により、”ホテルになった村”構想など5つの基本的な構想を複合的に推進し、神奈川第4の国際観光都市の実現を目指すものです。『アウトドア構想』を推進し、城ケ島の観光資源の付加価値と知名度を高め、民間企業が投資したいと思わせる環境づくりに取り組んでまいります」

環境の良さを生かした取り組みで子育てをサポート

 ――少子高齢化は進み人口流出はとまりません。取り組みと対策をお願いします。

 「三浦市の年少人口(0〜14歳)の割合は、10・0%(2014年1月1日現在)であり、県内の都市部で最も少ない割合となっています。三浦市が誕生した1955年には33・2%でしたので、3分の1以下となってしまっています。

 子育て環境において、全国各地では待機児童が大きな問題となっております。実は、三浦市は待機児童がほとんどなく、昨年も0人でした。保護者の方々には安心していただいていると考えています。

 また、三浦市では1980年から全小中学校で完全給食を実施しております。県内の中学校の実施率は約25%ですので、栄養・教育・家族の負担軽減といった面から子育てをサポートするものとして、大きな効果があります。

 近年では、三浦の地場野菜を使用した『みうらカレー』などの地産地消にも努め、子どもたちにも好評をいただいています。利便性などが都市部より劣っているためか、少子高齢化は進んでおりますが、これは全国的な課題であり、すぐに回復するような特効薬はないと考えています。

 三浦市は保護者にとっても、子どもたちにとっても、伸び伸びと育つにはより良い環境だと自負しておりますので、地道ながらもこのような取り組みを続けることが大切だと考えています」

スピード感を持って企業立地の早期実現を目指す

 ――新体制で取り組んでいる二町谷埋立地売却の進捗状況と展望をお願いします。

 「二町谷地区埋立地の売却は、三浦市の最重要課題であり、その課題を解消することを目的として、2014年4月1日より市長室を設置し、新体制のもと取り組んでおります。

 この市長室を事務局として、重要課題に関する情報共有や協議、意思決定の迅速化などを図るため、副市長をトップとした組織体制をとり、関係部署への調整を含めたワンストップ窓口として、庁内連携がスムーズに進むよう取り組むとともに、企業立地の早期実現を目指しております。

 こうした体制強化のもと、現在は特に、様々なコネクションを生かした企業誘致に注力しており、また、東洋大学大学院との連携による企業誘致活動の強化にも取り組んでおります。一方で、交渉を継続している事業者もいることから、今後、具体的な成果が導き出せるよう、引き続き、誘致活動に邁進してまいります。

 二町谷地区埋立地は、三浦市内の産業を基礎とした新しい産業が、三浦市内外の人々をもてなすビジネスとして展開することを目指す事業用地であります。本年こそは、これまで培ってきた企業誘致に関するノウハウを最大限に活かし、二町谷埋立地の売却の実現に向けて、職員一丸となり、より一層のスピード感を持って、さらなる努力を重ねていきたいと考えております」

 ――市民にメッセージをお願いします。

 「2015年1月1日をもって、三浦市市制施行60周年を迎えました。

 人口の減少や基幹産業である水産業の低迷など、三浦市の社会・経済を取り巻く大きな困難が、これまでに幾度となく訪れました。

 これもひとえに、市民の皆様の郷土を愛する心が、人情あふれるあったかいまちを築いてきたことで、それらを乗り越えて迎えられた60年だと考えています。

 市民の皆様の故郷を愛する心は、三浦市の宝であり、これからも市民の思いを大切にするような『あったかいまち』であり続けるために、職員一同、業務に励みたいと思います。

 また、市民の皆様におかれましても、地域を愛する心で、様々なコミュニティ活動に参加していただければ幸いです。

 どうか皆様の相変わらぬご支援、ご指導を賜りますよう心からお願い申し上げますとともに、皆様のご健康とご多幸を祈念いたします」
 

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