元福井記念病院事務長で明日同病院初のお菓子教室で講師を務める 茅根(ちのね)宏明さん 南下浦町上宮田在住 65歳
チャレンジは尽きない
○…市内高円坊にある福井記念病院が、地域貢献事業の一環として明日23日(土)、初めて病院内を会場に一般も対象のお菓子教室を開催。そこで、元同病院事務長ながら定年後趣味で培った技術を活かしてパティシエとして講師を務める。初体験を前に「作らないと忘れちゃうから、自分にとってもよい勉強」とちゃめっけたっぷりの笑顔。以降も月1回(第4土曜日)1年間継続して開催していく予定で、「病院と地域が関わることは大切だと思うし、デイケアとして患者さんの生活の幅が広がればさらにうれしい」と自然体だ。
○…鉄鋼や印刷等の仕事を経て、知人の紹介で1988年に同病院を運営する医療法人財団青山会に入職。系列の秦野市にあるみくるべ病院の立ち上げから関わり同病院に勤務した。まるっきり違う分野の業務に当初は「面食らった(笑)」というが、もともと積極的にチャレンジしていく性格のよう。同病院設立の際には地元住民の建設反対に遭いかなり難航したそうだが、何回も重ねた話し合いの中で次第に和解し、逆に地域との深い関わりが生まれたことは今でも一番印象に残っているという。2007年に福井記念病院に移り、住まいも三浦へ。海の近くで湿気が多いのが困るというものの、環境も人間関係もよく、「大好きなまち」になった。
○…生まれは名古屋だが、学生時代は京都で過ごすなど、検事だった父親の都合で全国あちこちに移り住む中、バレーボールに没頭した。スポーツは今も大好きだといい、今回の取材時もジャージ姿がキマっている。お子さんはすでに独立。「自由に育てたんで娘は米国人と結婚してハワイに住んでますよ」と笑う。
○…お菓子作りは定年後に始め今も定期的に教室に通う。作品は時々職員に差し入れし大好評とか。「地の野菜など三浦の特産品を素材にしたスイーツも今後作っていきたい」。チャレンジ精神は尽きない。