昨年12月の定期総会で湘南地域連合新議長に就任した 成重(なりしげ)恒夫さん 平塚市在住 54歳
バランス感覚大事にしたい
○…藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町の約90の労働組合が加盟する湘南地域連合の新議長に就任。今期は「すべての働くものの連帯で希望と安心の社会を築こう」をスローガンに掲げる。地域での活動から一歩ひき、金属産業などを中心とした産業別労働組合JAMに軸足をおいていた中での議長就任に「光栄だった。荷が重いけれど、多くの先輩に育ててもらった。今はその恩返しになればと思っている」と身をひきしめる。議長として「自分一人ではやることができない。一歩一歩実現していくためのまとめ役として、楽しく元気に、方向を明確にできる存在でありたい」。
○…08年のリーマンショックを契機にダメージを受けた日本の製造業。「大企業を中心に回復してきているといわれるが、中小零細企業にとってはまだまだ厳しい。働いている人たちの生活、雇用の確保、安心して安全な生活ができるように、地域社会づくりをしていくことが地域連合の使命」と話す。
○…福岡県北九州市の高校を卒業後、熊本大学の工学部金属工学科に進むが、「体育学部テニス学科というぐらい、テニスしかしていなかった」と笑う。ゼミの教授から「神奈川の優良企業から元気がある人をよこしてくれ、と紹介され」ベアリング専門メーカーのオイレス工業(藤沢市桐原町)に入社。以降、品質管理に携わっている。入社2年目から労働組合に。書記長を24年、現在は執行委員長を務める。
○…いま一番の楽しみは2人の娘の新体操の応援に行くこと。インターハイや国体の応援にも駆け付けるという。座右の銘”one for all, all for one(一人はみんなのために、みんなは一人のために)”を胸に、「バランス感覚を大事にしながら、できるだけ言葉に出し、メッセージを伝え、行動につなげていきたい」。
|
<PR>