第27回全国商業高等学校英語スピーチコンテストスピーチの部最優秀賞 糠山(ぬかやま) 弘一さん 藤沢翔陵高校1年
苦手だった英語で1位に
○…各都道府県代表の商業高校の生徒が集まる英語コンテストで1位となる最優秀を獲得した。「観客の反応で2位か3位かなと思ったので、2・3位の発表が終わったとき、ダメかなと。1位でフジサワ…と言われたとき本当に驚いた」とその瞬間を振り返る。約3分間のスピーチの内容はもちろん、発音や時間の正確さも求められる。県代表に決まった後も、発音を徹底的に練習した。
○…「足が震えてガクガクした」と話す最初のスピーチ。ハキハキした声とダイナミックなジェスチャーで観客をひきつけると、笑いが起きた。予選から指導してきた宮城浩教諭がポイントという「会場との一体感」が生まれた瞬間だ。ファイナリスト12人による2回目のスピーチは、平常心で臨めた。「周りも見渡せていたし、練習してきたことは出し切りました」とにこやかに語った。
○…横浜市青葉区出身。穏やかに笑顔で話す姿が印象的だが、中学時代は地元のアイスホッケークラブに所属、練習に明け暮れた。「とてもハードだったけど、3年間はやりきろうと思った」と持ち前の芯の強さが垣間見える。好きな科目は理数系。苦手だったという英語に興味を持つきっかけは、夏休みに行われたオーストラリアでのホームステイ。「めったにない機会だし、きっと役立つはず」と申し込んだ。地元の高校生やホストファミリーの家族と交流するうちに英語に自信がついた。「でも食事はやっぱりヘビーでした」と笑う。
○…スピーチの内容は、オーストラリアで独特の言い回しをするオーストラリアンイングリッシュについて。「こんな英語があるんだ」と驚いた素直な感想をまとめた。ホストファミリーとは今でもメールのやりとりをしている。現在は英語部に所属。夢は、「英語に関係した仕事に就くこと」。ホームステイですっかり英語の魅力にはまった。
|
<PR>