確定申告へ向けて「e-Tax」に注力している藤沢税務署署長 古村 庄治(こむらしょうじ)さん 川崎市在住 58歳
一枚岩の税務署目指す
○…神奈川・東京・千葉・山梨を管轄とする東京局内でも、4番目に納税者数が多い藤沢税務署。個人納税者数約14万件を抱える署長という大役にも「いかに第一線でやっていけるかが国税庁からの使命。職員と一枚岩になるのが目標」と意気込む。「『正直者には尊敬の的、悪徳者には畏怖の的』という信念のもと、バランスよくやっていきたい」と力強く語るも、表情は朗らかだ。
○…北海道釧路市出身。高校卒業と同時に上京、東京局へ入局した。「税務署」という一見お堅い仕事を選んだのは、入局後1年間税務大学校へ通えるため「勉強できる場があるのが魅力だった」と振り返る。その後、足立税務署、査察部、監察官、税務大学校主任教授などを経て藤沢税務署へ。「あっという間だった」と懐かしそうに話す。「藤沢は落ち着ている印象。財政的にもゆとりのある人が多い。晴れた日に富士山を見ると故郷を思い出す」。釧路の山々を思い浮かべながら、身を引き締める。
○…注力していきたい事業として国税電子申告・納税システムの「e-Tax」を挙げる。利用者自体は右肩上がりで増えてはいるものの、「藤沢税務署管内での利用は、まだまだ」と苦笑い。普及活動として「署の施策の他、税理士会や法人会、青色申告会など関係団体への協力要請や、市民まつりなどでのチラシの配布を行っている」と利用者を増やすための努力は惜しまない。
○…息抜きは愛犬さくらちゃんの散歩。毎朝4時半に起き、30分ほど歩くという。「コーギーなんだけどね」と嬉しそうに目尻を下げて話す姿が、穏やかな人柄をのぞかせる。その他にも、「職員同士で野球やバドミントンをやったりしますよ」。体を動かすことが好きな一面も。スポーツでリフレッシュしたまっさらな頭で、適切かつ公平な「納税者へのPR」に努めていく。
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