12月17日に「あり先生の楽しい江戸文化講座1」を出版する 瀧島有(あり)さん 辻堂在住
「江戸の文化って楽しい」
○…「私に江戸を愛するきっかけを与えてくれた貞子おばあちゃまに捧ぐ」と記された自身初の著書。「今は亡き江戸っ子の祖母、時代小説好きの祖父の影響でたくさんの本に囲まれて育った。当然のごとく、小学生の頃から歴史好き、江戸好きとなり、その中でも特に江戸の町や町人・武士の生活文化をこよなく愛し、研究するようになった。
○…自身のラジオ番組を2本持ち、江戸文化教室で授業を行っている。出版のきっかけとなったのは、講演依頼の際に聞かれる「先生の著書は」の質問。来年、都内で行うロータリークラブの講演までにと、これまで蓄積してきた江戸庶民の生活や文化の研究から、一般の人にも興味を持ってもらえるような内容を選択し、クイズと解説形式でまとめあげた。出版社に原稿を届ける10分前までパソコンに向かったんだとか。「徹夜の連続でした」。学校の授業では決して教えてくれない「本当の江戸っ子のあれこれ」が盛り込まれている。
○…鎌倉生まれの藤沢育ち。3歳からクラシックピアノを始め、大学でもピアノを専攻。モスクワ音楽院でディプロマ取得後は作曲活動を始め、ピアノ講師をしつつ、韓国映画へ楽曲提供するなど、作曲家としての活躍の場も広げている。「どっちが本職かわからないですよね」とほほ笑む。好きな言葉は「武士は拙速を尊ぶ」。「早起きしても出かける時間はギリギリになってしまうんです」。尊敬するのは祖父母と両親。「母が親友みたいな存在で一緒に旅行や買い物に行くのが楽しい」。藤沢のお気に入りスポットは「夕暮れの江の島や展望灯台の見える風景。湘南の海が好き」。
○…「江戸の町限定」の女性の歴史研究家は珍しいという。「今後はもっとたくさん人に江戸に興味をもってもらえる研究家を目指していきたい」と瞳を輝かせた。
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