10代による被災地復興支援団体「Teen for 3.11」代表の 塚田耀太(ようた)さん 湘南台在住 19歳
被災地を考えるきっかけに
○…自身と同じ10代の若者たちが東日本大震災の被災地支援に携わりやすい環境を整えようと設立した復興支援団体「Teen for 3・11」は今年4月に1周年を迎える。支援を通じて東北の人から学んだことは「1日1日を大切に生きる」こと。「10代のボランティア活動には部活や受験勉強、保護者の同意など様々な制約があるけれど、支援の形は1つではない。次の震災が起こった時のためにも支援ネットワークを広げることも大切」と話す。
○…3人の仲間でスタートした同団体は、現在は全国で志を共にする約80人の運営メンバーが在籍する。主な活動は被災地の写真やボランティア参加者が感じたことをまとめた冊子の作成。HPやメルマガでも情報を発信し、10代に東北を考えるきっかけを促している。東北に興味をもった若者たちで現地を訪れ、東北の学生と交流している。
○…2011年の夏休みにボランティアツアーに単身加わって、初めて被災地へ赴いた時の経験が団体設立のきっかけとなった。津波の甚大な被害で破壊された道路や異臭に包まれ、何もなくなった街を目の当たりにした。そこにはテレビ画面の向こうに見ていた世界が、現実として広がっていた。「自分に何ができるのか」。深く刻まれた想いが藤沢に戻ってからもずっと胸にあり、度々東北の地に足を向かわせた。「被災して自分の生活が大変なはずなのに、親切な人ばかり。この現状と温かい気持ちがあふれる東北の魅力を多くの人に伝えなければ」
○…出身は長野県。藤沢市内の私立高校入学を機に湘南台へ。将来の夢は「社会起業家として世の中に貢献すること」ときっぱり。4月からは大学入学のために都内へ。10代の活動は後輩たちに託すが、「これからも少しでも東北の力になれるように自分も頑張りたい」と笑顔を見せた。
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