3月21日に開催される「第1回和ごみフェスティバル」の実行委員長を務める 小野田 努さん 鵠沼橘在住 49歳
時代に合わせ 柔軟に
○…柳通り睦会の若手有志が、和をテーマに実施する「和ごみフェスティバル」の舵取り役。「周りに40代だけがちょうど居なくて。中堅として、若手をまとめる役もやっていかないと」。当初はイベントを目的としたのではなく、「あくまで僕ら若手が街をどうリアルに考えるかが課題だった」。
○…実行委員は働き盛りの30代ばかりで、合間を縫っての打ち合わせは深夜になることもしばしば。そのためSNSを活用し、情報共有を図った。「持ち回りの作業が終わったと連絡が入ると、煽られる部分もあって、互いに刺激になったんじゃないかな」。警察や保健所への届出など、少ないスタッフでの初めての経験に苦労も多かったが、中身はもちろん、チラシや会場の装飾などあらゆるコンテンツづくりにこだわった。
○…創業101年「藤沢ミシン」の3代目として生を受け、鵠沼小・中の出身。「物心付いた時にはミシンが身近にあって。分解して遊ぶのが好きだった」。高校卒業後は家業の手伝いに入るが、「当初は継ごうとは思ってなくて、自動車整備士になりたかった」と笑う。手先が器用で、精密機械であるミシンの修理も自然と体得した。その後、隣接するコンビニの経営を手掛け、「仕入れから陳列、販売まで、いわゆる商売の基本を学んだ」。再びミシン店に戻り、今では4店舗を取り仕切る。
○…かつて衣服は家庭で仕立て、ミシンも生活必需品だったが、今や嗜好品に。「今は何でも安く手に入るが、オンリーワンの手作り品に勝るものは無い。自分で縫い上げる喜びやリメイクの楽しさをもっと伝えていきたい」。入学シーズンには子育て層に向けたミシン教室を開催。販売・修理をするハード屋から、夢を売るソフト屋にシフトしつつある。「非日常的な空間でおもてなしを」と2年前、ヨーロッパの城をテーマに店舗をリニューアル。次週に控えたイベントも本職も、時代の変化を恐れず、柔軟に楽しんでいる。
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