第34回全日本学童軟式野球大会に初出場する「六会レッズ」の代表を務める 筒井 富夫さん 湘南台在住 61歳
チームワーク武器に頂点へ
○…全国大会への切符を賭けて臨んだ県予選決勝。前回の覇者に4点をリードされて迎えた最終回、連打を浴びせ逆転サヨナラ劇を演じた。「みんな鳥肌がたったんじゃないかな」。藤沢市からは13年ぶりの県代表。夢の舞台を前に仕上がりは「順調」と話す。「練習より試合のほうが発揮できるチーム。今までやってきたことをやって流れに乗れるかがカギ」。目標は『初出場で初優勝』と大きい。
○…25年前、息子の入団を機にスタッフとして関わり始めた。「ただのうるさいオヤジだった」と笑うが、息子が卒団した後、「御礼奉公」としてコーチに就任。翌年には代表になり、今日まで21年間務めている。現在チームには選手43人に対し、ほぼ同数のコーチがいる。その半分はOBの保護者だ。「子どもの野球を通してストレスのない話ができる飲み仲間。虜になるんだよ」とニヤリ。代表として指導するのは技術よりも礼儀やチームワーク。「チャンスでもピンチでも声を掛け合って相手を思いやる」。それが今年のチームの持ち味であり、強さの秘訣だ。
○…秋田県出身。実は野球選手としての経験はなく高校時代は音楽グループで歌を歌い、児童養護施設を慰問するなどの活動をしていた。「この頃から子どもが好きだった。今につながっていると思う」と話す。卒業後は横須賀市の建設会社に就職。18年前には「良い住宅を自分で作りたい」と湘南台で建築会社を興した。仕事と並行して野球に関わることで「ストレスを感じている暇はない。子どもたちからパワーをもらっている」と笑顔を見せる。
○…熱心に応援する保護者や子どもの長所を引き出す監督・コーチ、活動を理解してくれる家族、そして「教えられることも多い」という子どもたち。野球を通して関わった人たちに感謝は尽きない。「あと10年は代表を続けたい」。”小学生の甲子園”と称される大舞台でも、チームワークを武器に奇跡を起こす。
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