2017年度神奈川県高齢者福祉関係功労者表彰を受賞した 田場川 善雄さん 高倉在住 85歳
人の和を大切に
○…長きにわたり、老人クラブの育成や指導などに尽力したとして、県から表彰された。3年前からは「藤沢市老人クラブ連合会」の会長に就任。市内老人クラブ約140団体の取りまとめや魅力ある楽しいクラブづくり、加入促進のために汗を流してきた。「自分一人でやってきたわけではなく、周りの皆さんが支えてくださった。超高齢社会を迎え、老人クラブの存在はますます重要になってきているので、こうした活動への理解はありがたい」と謙虚に語る。
○…老人会への関わりは定年後の60代から。発起人となって長後地区の老人クラブ「七寿会」を開設した。健康体操やバス旅行、お茶会などの企画をはじめ、生きがいづくり、高齢者同士の見守りなどを推進してきた。「市全体で高齢化率が進む一方で、会員減少とクラブの解散が相次いでいる。新たなニーズをとらえて、若い世代の加入促進を図っていきたい」と力強く語る。
○…福島県会津若松の農家の生まれ。幼少期は収穫の手伝いに駆り出された。「米俵1俵を担いでいたおかげなのか、身体が丈夫で今も持病もなく過ごせている。帰省して磐梯山が見えると『帰ってきたなぁ』と嬉しくなる」と目を細める。
○…63歳まで勤め上げた大手電機メーカーでは、エネルギー部門で生産管理に携わってきた。各課の代表者の取りまとめや、報告書の作成、タイムマネジメントなどは、今もなお大いに発揮されている。「人の和を大切にしている。少数派の意見にも耳を傾けたい。会津の気質なのか、愚直に、真面目にやることを心掛けています」。
○…郷土歴史の散策サークルやウォーキングサークルにも参加。これまで仲間たちと150回も歩いて各地を巡ってきた。現在は長後の史跡に解説看板を設置する作業を行っている。「人の和を大切にしてみんなで協力しながら、目標に向かっていく」。老人会でもサークルでも思いは一つだ。
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