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20周年を迎える「江ノ島湾護美さぁくる」の世話人を務める 齋藤 史朗さん 片瀬山在住 85歳

掲載号:2018年2月2日号

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海岸清掃は生活の一部

 ○…海岸清掃を始め20年を迎える「江ノ島湾護美さぁくる」の発起人であり世話人を務めている。今でこそ多くのボランティアがビーチクリーン活動を行っているが、20年前その数はとても少なかった。海岸には、ゴミが壁のように積み重なっていたという。「今は本当にきれいになった。活動している人も多い。私たちの役割は達成したのかもしれない」と静かに語る。

 ○…定年退職をして、愛犬を連れて海沿いを散歩していると、落ちているゴミが気になって仕方がない。「じゃあ、拾おうか」と、ビニール袋を片手に始めたことがずっと続いている。最初は少人数でサークルを立ち上げた。小さなポスターやチラシを、近所のスーパーやそば屋に貼ってもらい宣伝すると、少しずつ仲間が増えていった。束縛がないことが特徴で、決まっているのは、活動日が毎週月曜日ということだけ。組織もなく代表もいない。ざっくりとあるが、時間も場所もバラバラという。「大義名分を掲げているわけではなくて、ただ、健康のために一生懸命歩きましょうというゆるさが、会員にも評判だった」と笑う。

 ○…千葉県で生まれ育った。4人兄弟の長男。父は銀行員で、若いころ「後を継げ」と言われたが「いやだ」と跳ね除けた。自身は文学青年で何か文化の香りがする職業はないかと、電通へ就職。テレビやイベントを舞台に活躍し、研修インストラクターとして後輩の教育にもあたった。サークル名の「江ノ島湾護美さぁくる」にも、宣伝マンとしてのこだわりがある。「江ノ島湾」は実在しない名称で創作語。「護美」と書いて「ごみ」と読むセンスも光っている。

 ○…海岸にはいつもお気に入りのスクーターで向かう。海の香りを嗅ぎ、波の音を楽しむことが、いつの間にか生活の一部となっていった。「会員は高齢になっているが、今までと同じように自然体で続けていきたい」。優しく目を細めた。

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