藤沢版 掲載号:2018年2月23日号 エリアトップへ

NPO法人藤沢災害救援ボランティアネットワーク(FSV)の代表を務める 森井 康夫さん 白旗在住 76歳

掲載号:2018年2月23日号

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災害への意識、今一度

 ○…未曾有の被害をもたらした東日本大震災から7年。被災地の今がどうなっているのか。防災の取り組みで市民に還元できることはないか。そんな思いから、大船渡市と協定を結ぶ市関係者らに同行し、今月現地に赴いた。かさ上げされた市街地、真新しい商店街、沿岸部を覆う巨大な防波堤。目に見える復興を感じた一方で自然の脅威も改めて実感させられた。「平常時何ができるか。減災のためにできることはまだあるはず」と使命感が口をつく。

 ○…大船渡市に初めて訪れたのは震災後ほどなく。津波で流された写真を被災者に届ける「思い出探し隊」を有志と組織し、軽トラック2台半近い写真やアルバムを集めた。当時の活動が大船渡と関わる契機になり、その後も復興を見守ってきた。翻って地元に目を向けたとき課題と捉えるのが、災害への危機意識をどう市民と共有するか。沿岸部を抱える藤沢にとっても、津波は決して他人事ではない。「人はどこかで『自分は安全』と思い込みがち。災害時の被害を少しでも減らすには、平常時に津波避難の意識づけがどれだけできるかにかかっている」

 ○…阪神淡路大震災のボランティア経験を経て20年ほど前、前身の会を立ち上げた。現在は90人を超える会員を擁し、ボランティアコーディネーターの養成を活動の柱に据える。最終的には災害時ボランティアセンターを立ち上げられる人材を市内13地区ごとに100人網羅させるのが目標だ。

 ○…40年近く携わり、現在は相談役を務めるみどりいっぱい市民の会、今もOBとして関わる青年会議所。建設業の傍ら多忙な合間を縫って、様々な地域活動に尽力してきた。活動の原動力を問われると「嫌いじゃないんでしょうね」と相好を崩す。災害時の対応で言えば、人材の確保や個人情報との折り合いなど課題もある。それでも「市民の困りごとが解決する手助けができたら」。その思いは、昔も今も変わらない。

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