2月22日にFプレイスで開催される「子どもの居場所を考えよう!in藤沢」の実行委員長を務める 飯森 正樹さん 藤が岡在住 25歳
子ども目線で真剣に
○…市が2018年度に実施した「子どもと子育て家庭の生活実態調査」。浮かび上がったのは、地域の子どもが抱える様々な課題だった。子ども食堂や遊びの場、学習支援などの取り組みも広まっているが、地域で支える仕組みは十分か。そんな発想から当事者を交えて意見交換する場を企画した。「子どもたちの居場所を通じて、街の未来も考えていけたら」
○…放課後学習支援などを行う「寺子屋ハウス」を運営するNPO法人の共同代表。児童クラブ職員でもある。これまでの活動を通じて感じるのが、子どもを取り巻く環境の窮屈さ。現代は「時間・空間・仲間」の”サンマ”に加えて「隙間」が失われていると言われて久しい。「子どもも大人もガチガチなんじゃないかな」。自らは近所の空き地で毎日のように遊んだり、学校のプールに忍び込んで叱られたり、わんぱくを体現したかのような幼少期。「褒められたことではないですが、やりたいことを伸び伸びやっていた。子どもたちには内緒です」と舌を出す。
○…波乱万丈の人生。小学校に上がる頃に両親が離婚し、母子家庭に。母の仕事帰りが遅く、日々の家事もこなしたが、高校生のときに母が自死で他界。以来、3つ年下の弟と二人三脚で生きてきた。そんな激動も「自分ではあまり気にしていないんです」。「その経験があって今がある。自分たちは楽しく生きているので」
○…今年元日に結婚。小学校教諭の妻も共にイベントに参加する。共有したいのは子どもを取り巻く街のあり様。「もちろん居場所は必要だけど、子どもたちが健やかに育つ地域社会を作るには大人が考え方を変えないと。子どもにとっての最善の利益は何か、もっと真剣に考えたい」
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