4月1日から藤沢市市民活動推進センターのセンター長に就任した 関野 豪星さん 大鋸市在住 33歳
市民と地域をつなぐ
○…社会貢献活動を行っているNPO団体らを支援する「藤沢市市民活動推進センター」。活動の機会と場の提供、講座や研修、マッチングなどのサポートを行っている。登録団体は500ほど。よりどころとなるセンターの舵取り役を任された。普段は朝から利用者で賑わうセンターも、新型コロナウイルスの影響で3月から休館が続く。「市民活動もままならない状況だと思う。こういった中で、活動を続ける気持ちが萎えないようサポートができたら」と話す。
○…大学で社会学を学び、大学院に進むと「市民オンブズマン」を研究。市民が集い社会を変えていくことが胸に響いた。8年前、ボランティアに参加しようとセンターを訪れたことがきっかけで、スタッフに誘われ働き始めることに。これまで、活動団体が組織運営で一番苦心する会計事務のサポート役を担ってきた。「この仕事は黒子のような役割。主役である団体の皆さんをどうやって輝かすかにつきる」。活動のスキルやノウハウの提供をはじめ、団体同士の交流会を企画したり、助成金の獲得支援など仕事は多岐にわたる。「団体の方が得るものができたとき、やりがいや喜びを感じる」と目を細める。
○…大鋸で生まれ育った。高校では生徒会長、大学でもサークルでオーケストラの指揮者を務めるなどまとめ役を経験。「聞こえはいいけれど、そういう役割は不人気。だから自分がやろうと手を挙げた」。先頭に立ち引っ張るより、周りのバランスを大切にしている。西日本豪雨や昨年の大型台風でも被災地に赴きボランティア団体の橋渡し役として奮闘した。「コロナ終息後、存分に使えるよう準備をしたい。活動の力を強めるサポートをしたい」
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