神奈川県看護賞を受賞した 石綿 真由美さん 市内在勤 64歳
人の役に立つことが使命
○…看護師になり40年以上になる。小田原市立病院で長年勤め、定年後から市内小塚にある藤沢病院で看護部長をしている。同院では培った経験を生かし教育プログラムを構築し、これからの在宅医療の鍵となる訪問看護ステーション設立にも力を尽くした。今回の受賞には「長く勤めてきたことが評価されたと思っている。とても光栄な賞で、まさか自分でよいのかと恐縮してしまう」とほほ笑む。
○…幼少の頃、中耳炎にかかり毎日通った耳鼻科の看護師が、やさしく親切だった。子ども心に印象に残り、「将来は看護師になりたい」と小学6年の卒業文集につづった。看護師は小さい頃からの憧れの職業。その看護師としての精神は高校時代に学んでいた。「倫理観」や「奉仕の精神」などを通っていた聖園女学院で身に着け、今につながっている。看護学校を出て最初は大学病院に就職、その後、小田原市立病院では仕事ぶりや人柄が高く評価され看護部長、副院長を務めるまでになった。
○…「辞めたいと思ったことは一度もない」と言い切る。「人の役に立つことは喜びで、使命感も持っている。患者さんは”教師”で、教えてもらうことが多い」。藤沢病院では「看護師の成長は医療の質の向上につながる」と就任そうそう看護師教育に着手。段階的なプログラムを作り、「元気・勇気・笑顔」をスローガンにした。毎年10人ほどが新人が入るが、離職は無いという。
○…小田原で生まれ育った。3人兄弟の真ん中で、負けん気が強くお転婆な子どもだったという。性格は前向きで好奇心旺盛。2人の子どもは巣立ち、4歳と2歳の孫もいる。趣味は世界遺産を巡る海外旅行。「今はちょっと忙しいから行けてないな」と笑った。
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