ボランティア表彰を受けたパートナーシップ善行代表 山田政一(まさかず)さん 善行団地在住 78歳
痒い所に手が届く支援を
○…「安心して暮らせるまち、住んでよかったと思えるまちづくり」をモットーに2000年に設立されたパートナーシップ善行。福祉部会、ふれあい広場部会、広報部会の3つを柱にボランティア活動をする。「介護保険の隙間を埋める支援、例えば重い物を運んだり、蛍光灯を取り替えたり」。言わば痒い所に手が届く支援を行っている。最初は月2件の依頼だったが、今では8件程度の依頼が来るように。「活動が口コミで広がった。少しでも困っている人の役に立てれば」。笑顔の奥に強い使命を感じる。
○…ボランティアに興味を持ったのは、勤めていた組合で障害者と出会ったとき。「障害者は通院が必要だが、付き添う家族の方が大変。手助けができれば」。定年を迎えた1994年にボランティア講座を受講、以来17年間ボランティア一筋だ。最初に携わったのはプールのボランティアで、今も面倒を見ている子がいるという。「自閉的で言葉が話せない。最初は困ったけど、今は表情を見れば何を思っているかわかる」。目尻を下げ話す表情は愛情にあふれている。
○…京都で生まれ、就職を機に上京、結婚して善行に移り住んだ。朝早く出勤し夜遅く帰宅する日々。善行のまちなみを全く知らなかったという。「ボランティアを始めて、まちの人たちと関わりを持つようになった」。活動を通じ、、まちなみも知り、人間関係も豊かになった。今後の課題は次世代の育成。「メンバーもだんだん高齢化してきた。若い人にも参加してほしい」と呼びかける。
○…神戸に住む孫娘が4月から横浜の大学へ進学が決まり、我が家に越してくることに。「孫と一緒に住めるのが今から楽しみ。小さい頃から習字が得意でね」と嬉しそうに話す姿は、どこにでもいるおじいちゃんの顔。きっと孫娘も「住んでよかった」と思うに違いない。
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