藤沢市民交響楽団の団長を務める 太田 修二さん 辻堂在住 57歳
楽しむ想いが奏でる舞台
○…数年に1度開催され、2013年に第22回を迎える藤沢市民オペラ。11月16日から始まる創立40周年の節目の舞台では、市民オペラ運営委員、藤沢市民交響楽団を率いる団長、トランペット奏者と3役を担う。「一奏者としてはどうかな。トランペットの方は手が回らないかもね」と冗談めかすが、全力で重責に取り組む多忙な日々だ。
○…38年前に市民交響楽団に入団、4年前から団長を務めるなど、人生の大半を共に歩んできた。団長の役割を「雑用だよ」と一言で語るが、その眼差しからは深い愛着が感じられる。オーケストラでは全員がステージの主役となるが、オペラではスポットライトを浴びるのは主に役者の仕事。楽団は声楽とともにキャストを支える役目だ。「だからといって裏方という意識はない。皆で協力してひとつの舞台を作るのは、普段とは別の楽しみもある」と前向きな姿勢を見せる。
○…中学生のころに辻堂へ。湘洋中時代、本格的にトランペットを始めた。家庭や小学校の鼓笛隊などで音楽に親しんでいたこともあり、自然に演奏の道に入ったという。大学生のころに情熱が再燃し、市民交響楽団の門を叩いた。「知人が団員にいたくらいで、明確な動機があったわけではないけれど」と話すも、学生や現役サラリーマン、主婦や70代のリタイア世代と幅広いメンバーが集う「市民の楽団」に、自然体の魅力を感じたのかもしれない。
○…現在は鍼灸院を営み、県鍼灸マッサージ師会では要職も務める。奉仕団体の藤沢ライオンズクラブにも所属。「ライオンズの活動は、全く別の世界や分野の人と交流できるのが楽しいね」と目を細める。合間の時間には、「余計なことを考えずにいられる」と、サスペンスや刑事物のTVドラマを観賞する一面も。市民オペラの開幕が迫る中「楽団にオペラ、仕事も忙しいけれど、全部が楽しみ。それが意欲に繋がっている」と顔をほころばせた。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
|
<PR>