藤沢青年会議所の理事長に就任した 柴山 香奈さん
自分が新たな歴史に
○…藤沢青年会議所(JC)初の女性理事長としてメンバーの先頭に立つ。自身が決めた今年のテーマは「心〜新たな時代の扉を切り拓こう〜」。「これまではどちらかといえば温故知新だったと思いますが、私は我より古(いにしえ)を作(な)すという『自我作古(じがさっこ)』でいきたいと思います。未来のために自分自身が新たな歴史になりたい」とまっすぐな瞳で見返してくる。
○…藤沢JCに入会したのは2012年。母親もJCメンバーだった。子どもの頃からその活動に慣れ親しんできた。リーダーとして今年は青少年育成に力を注いでいくという。「地域事業と青少年事業を一つにして、子どもたちに大人になっても住みたい、そんな藤沢をつくっていきたい。それが私たちのできる子どもたちへの贈り物」ときっぱり。子どもたちのための寺子屋など、手掛けることはいくらでもある。
○…藤沢生まれの藤沢育ち。大学は都内だったが、生粋の藤沢っ子だ。実は伊勢山公園近くにある光妙寺の女性住職(代表役員)でもある。実家がお寺だったということもあるが、何の迷いもなくこの世界に入った。18歳で出家し、26歳で住職に。珍しい女性住職とあって、葬式でヤジを飛ばされたこともあったという。副住職のご主人と4人の子どもに囲まれ、「私の仕事は人を幸せにすること。自分が幸せでなければ、人を幸せにすることなどできない。いやな思いもしたけど、お寺の仕事は天職」と何のてらいもなく話す。
○…JCとは別に、ボランティア活動にも精力的に取り組んでいる。定時制高校で話をすることがあり、「その日食べることができない、家で待っていてくれる人がいない、そんな子が本当に多い。夢をもつことや、幸せになる権利はすべての子どもにある。そうしてあげることが大人の責任」と噛みしめるように話す。子どもたちの未来のために全力で走る毎日が待っている。
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