4月4日から市民ギャラリーで写真展を開く、「湘南カワセミクラブ」会長の 柳川 精司さん 辻堂元町在住 69歳
カワセミに恋して
○…カワセミが市の鳥となり25年を迎える。美しく愛らしい姿に魅せられ、写真愛好家が集う「湘南カワセミクラブ」を3年ほど前に設立した。4月4日から、初となる本格的な写真展を市民ギャラリーで開く。中学生から81歳まで、カワセミに魅せられた幅広い年代の会員の作品が展示される。「カワセミがどんな鳥か知らない人も多い。市の鳥でもあるので、魅力を伝えることが出来ると嬉しい」と意気込みを語る。
○…きっかけは6年前、引地川にアユが遡上していると聞き、釣りに出かけると、視界を横切る見たこともない青い鳥がいた。「何だろうと思って、近くで写真を撮影していた人に尋ねると『カワセミですよ』と教えられた」。写真を一枚もらうと、その美しさに一目ぼれ。それから、カメラを片手に追いかける日々が始まり、今では1年間に340日以上、雨の日も雪の日も出かけていく。「雪の日は白とカワセミのコントラストが良い」「3月4月はつがいをつくる時期でカップルを写せる」と、カワセミのことになると目が輝く。
○…本町で生まれ育つ。3人兄妹の長男で、幼いころから好きなことに熱中するタイプだった。中学生で始めたサーフィンは今でも趣味のひとつ。「まだ流行る前でサーフボードは高価でウエットスーツはなく、Tシャツだったけど夢中になった」。仕事はテレビでの音響効果やドラマ・映画の編集を長年務めた。「編集の腕はなかなかのものだったよ」と笑う。今は、編集機材を愛用のキヤノン1DXカメラに持ち替え、鳥のドラマを切り取っている。
○…今回の写真展のテーマを「カワセミの一生」とした。餌を捕えに川へ飛び込むカワセミらしい姿はもちろん、子育て、ひなの巣立ちなども紹介する。「プロではないが、長年撮り続けている会員の腕は確か。私たちが日々見守っている愛らしい鳥の姿を見てほしい」。宝物を紹介するように嬉しそうに目を細めた。
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