藤沢市みどりいっぱい市民の会の会長に就任した 杉下 由輝さん 片瀬在住 45歳
元気な街の仕掛人
○…木工細工教室や草花植栽体験、自然観察会などを通じ、自然の大切さを広め、緑化推進活動を続けている「藤沢市みどりいっぱい市民の会」。藤沢青年会議所10周年事業として、映像作品『緑の街づくり』を作ったことがきっかけで発足し、今年度、40周年記念事業を企画している。やる気のある若手が必要と、白羽の矢が立ち、会長に推挙された。「大先輩が多くいらっしゃる中での大役。チャンスとピンチ両方がいっぺんに来た」と笑う。
○…東京都出身。サラリーマン生活を送っていたある日、祖父が倒れた。介護が必要な祖父にヘルパーを付けてもらうよう行政へ掛け合ったが進展せず、程なくして亡くなった。「国の介護保険制度が導入される以前のことで、自分で何とかしなければと思った」。この一件で福祉への関心を高め、政治への道を志す。縁があった藤沢へ越してきて、1999年に市議選へ挑戦し、当選を果たした。その後、青年会議所の先輩からの誘いで「みどりいっぱい市民の会」へ入会した。市議を4年務めた後は、地元民間企業に入り、人脈を広げている。
○…現在は福祉関係の仕事をする傍ら、5年前から地元プロレスラー諏訪魔さんと、藤沢を皮切りとした町おこしのチャリティー試合を県内外で開催している。そのほか、「片瀬こま」の継承や、大和市フィルムコミッションの立ち上げなどにも尽力。全国的に普及し始めている健康ボウリングを先駆的に手掛けるなど、活動は多岐に渡る。
○…全ての活動の根底には、「環境と福祉を融合させて、街を元気にしたい」という一途な思いがある。「口先だけの大人が昔から嫌い。いろんな可能性を見つけ、まずは行動してみることが大切。夢や希望を持つ若い人たちに、チャンスは手が届くところにあることを行動で伝えていきたい」。来る東京五輪を緑豊かな街として迎えられるよう、これからも突き進む。
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