ワールドゲームズのライフセービング競技で世界一に輝いた 平野 修也さん 辻堂ライフセービングクラブ所属 31歳
尽きぬ情熱で水難ゼロへ
○…4年に1度開催され、「第2のオリンピック」と言われる「ワールドゲームズ」のライフセービング競技が7月21日、22日、ポーランドで開かれ、「4×50m障害物リレー」で世界新記録を樹立し、初優勝を果たした。4人1組が自由形で泳ぎ、各自が水面から70cmに設置された2つの柵をくぐり抜けてゴールに到達するタイムを競う同種目。日本代表は世界記録より0・44秒早い、1分36秒62で泳ぎ切った。「自分たちのタイムを見て驚いた。世界の舞台で最高の泳ぎができて嬉しい」と語る。
○…ライフセービングスポーツは、実際の水難事故を想定し、人命救助技術の向上などを目的に世界各地で行われている。「今回の優勝を機に、多くの人にこの競技の魅力や、水難救助の大切さを知ってもらいたい。多くの若者が次世代のライフセーバーを目指してくれると嬉しい」と話す。
○…東京都多摩市に生まれ育ち、高校時代には50m自由形でインターハイに出場した実力を持つ。「昔から短距離が得意。圧倒的なスピードで泳ぎ切るのが快感で楽しい」と言う。大学卒業後は、「身に付けた泳力を人命救助に生かしたい」と、東京消防庁の水難救助隊員として活動。救助技術を競う全国大会にも出場し、3度にわたり日本一に輝いた。知人に誘われ、3年前から辻堂ライフセービングクラブに所属。ライフセーバーとして水辺の事故ゼロを目指し、辻堂海岸で海水浴客の安全を守っている。
○…現在はスイミングクラブに勤め、インストラクターや水泳練習もこなす多忙な日々を送る中、趣味として読書も楽しむ。推理小説が好きで、特に東野圭吾の作品がお気に入り。休日には「のんびりした雰囲気が好き」という新宿御苑に時折足を運び、自然の景観を楽しむという。今後の目標については「次のワールドゲームズでも優勝し、2連覇を果たしたい」と意欲を見せた。
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