東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が、東京五輪期間中に全競技会場の入り口を子どもたちが育てた花で彩る「フラワーレーンプロジェクト」を実施する。今夏行われるテストイベントに向け17日、村岡小学校でアサガオの種まきが行われた。
同プロジェクトは、会場入り口のセキュリティーエリアで手荷物検査を待つ観客の列をアサガオの鉢植えで区切るもの。一般的には金属製のフェンスやベルトパーテーションが用いられるが、子どもたちに五輪への参加意識を高めてもらおうと、導入することが決まった。花は子どもたちが種をまき育て、応援や歓迎のメッセージも添えられる。
同委員会では、大会本番に先立ちテストイベントを実施。8月17日から22日まで江の島ヨットハーバーで開催されるセーリングの会場入り口を彩るため、村岡、八松、高砂の3校でアサガオを育てることになった。
17日に村岡小学校で行われた種まきには、同校の5年生と特別支援学級の生徒102人が参加。同委員会警備局警備予算課長で同校卒業生の小島良一さんが来校し、東京五輪についてクイズ形式で紹介したほか、「アサガオは外国人に人気のある花。緑があると自然にも優しいし、気持ちもリラックスする。小学生ができるおもてなしをしよう」と呼びかけた。
「植育」の授業ではアース製薬の職員が害虫の駆除や水やりのコツなどを教え、「一年生のときに育てたと思うけど、もっときれいな花を咲かせてみよう」と話した。その後、児童の手で種まきが行われ、東京五輪マスコットのミライトワとソメイティが見守るなか、植木鉢に培養土を盛り、穴をあけて種をまき、水やりをした。
5年生の古井丸空澄くんは「育てた花が会場で使われるのはうれしいし、思い出になる。休み時間に見に行って、虫がついていないか気を付けて育てたい」と話し、藤内美穂教頭は、「貴重な機会になった。これから始まる世界の勉強につなげていきたい」と語っていた。
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