藤沢・茅ヶ崎・寒川の労働組合組織「連合神奈川湘南地域連合」の議長に就任した 鈴木 桂(かつら)さん 土棚在勤 49歳
「人のため」が自己の成長
○…湘南地域81社、3万4千人の大所帯。かじ取りは「皆さんと話し合いながら」と対話重視を掲げる。コロナ禍で活動が縮小してしまった今年を糧に「何が必要とされているのか、何ができるのかしっかりと考えていきたい」と意気込む。今、重要視している課題の一つが情報発信。生活に関する相談窓口設置や、行政への政策提言など、組合員だけでなく広く地域の市民のための活動も多いが知られていない。2年の任期を通して「連合の活動を知ってもらい、活用してもらえるようにしたい」と話す。
○…労組参加は高校卒業後から働くいすゞ自動車で。ものづくりの現場でキャリアを重ねる中、声を聞く力、結果を出す行動力で改善を手掛けた。この手腕などが評価され、藤沢支部委員長を経て今は本部副委員長に。活動の魅力は福祉、環境保全など対外的な事業を通して「職場ではできない経験ができること」。今年は中止となったが、恒例の障害者卓球大会が好きで、生き生きとプレーする参加者の姿に「元気をもらう」。
○…鎌倉で生まれ、茅ヶ崎、藤沢で育つ。子どものころは勉強よりも遊び優先。高校時代のバイトは午後の時間を惜しみ、早朝の新聞配達を選んだ「ツワモノ」だ。現在は妻と2人の娘と4人暮らし。年ごろの娘たちを含め4人でレジャー、買い物にも良く出かける。そんな仲良しの秘訣は「相手が好きなものに興味をもって耳を傾けること」とおおらかなパパの顔を見せる。
○…「人のためになる生き方をする」がモットー。「自分も大切だけど、人に優しくすることが成長につながる」。組織も同じ。「地域のために活動することが大事、それが成長につながる」。そう語る口調は確信に満ちていた。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
|
<PR>