県生花小売商協同組合藤沢支部の支部長を務める 金子 美喜雄さん 石川在住 47歳
花々の力で癒しを
○…コロナ禍で奮闘する医療従事者に感謝の気持ちを伝えようと、市民病院をはじめ市内の医療機関へフラワーアレンジメントを寄贈した。「なるべく現場で働く人たちに寄り添い、心を落ち着かせるような花を」。バラやガーベラ、トルコキキョウなど、明るい色味で匂いが強くなく、花びらが散りにくい花々を使いアレンジした。
○…「花の応援団」と銘打ち、県内の生花店で組織される県生花小売商協同組合と生産者や造園業者らの県花き植木振興地域協議会が企画。藤沢支部では会員の身近な17医療機関へ届けた。その反響は予想以上に大きく、お礼の手紙や感謝の言葉をもらうことに。「とても喜んでもらえて、改めて花の力を実感できた。花屋冥利につきる」と目を細める。
○…石川に本店のある花屋「金子ナーセリー」の2代目。3人兄弟の長男で高校卒業後に家業を手伝い始めた。「当時は花の良さも分からなかった」と継ぐことを悩んでいたが、20代前半で経験した米国での農業研修が転機となった。ロサンゼルスで日系人が営む花農家や花屋、地元の大学などで2年間学ぶ中で、今でも恩師と慕う人々との出会いがあった。「技術や知識はもちろんだけれど、人間的に学ぶことが多かった」。その出会いは、その後、自身の道標になっていった。
○…仕事のやりがいは「やっぱり、お客さんの笑顔。喜んでもらえることは、お金に換えられない」という。コロナ禍で、生花業界も厳しい状況は続いているが、一方でステイホーム期間中にガーデニングや部屋に飾る花の需要も増えつつある。「今の時代だからこそ花々に触れることは、心の癒しに繋がっている。これからもきれいな花を提供していきたい」と言葉に力を込めた。
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