江の島観光会の会長に就任した 二見 将幸さん 片瀬海岸在住 49歳
オール江の島で世界にPR
○…江の島の入口から江島神社までの参道を構成する中心的な存在の商店街で、50年以上の歴史を持つ江の島観光会。市内でも珍しい観光客向けの商店街のため振興策も他の商店街とは異なり、観光協会や観光シティプロモーション課と協同で行うことが多い。「商店街の誰に聞いても江の島のことがわかるのが理想。そのためにはコミュニケーションをとり情報を共有していきたい」と意気込む。
○…年間通じて観光客が訪れる江の島だが、ここ近年はフィルムコミッションの効果が現れている。「毎日のように撮影があるけど、『こういうロケーションはどうですか』と提案できるのが強み」と胸を張り、「商店街はじめみんなが快く協力してくれるからできること」と、そこには仲間への信頼と深い感謝がある。
○…江の島で生まれ育った。「自己紹介で江の島に住んでいるというと、江の島に人が住んでいるのと驚かれた」と笑う。百貨店で約9年働いたのち、家業の丸代商店の5代目に。観光地ゆえ休みは平日で、昨年は子どもと一緒にハマスタへベイスターズの応援に行った。大河ドラマのロケ地めぐりは夏休みの恒例に。「子どもには野球も大河も生を見せたい」という親心だ。それでも「大河ドラマの経済効果はものすごいよね、大河ドラマ館とかもあるし…」と、ついつい仕事目線に。
○…「江の島に帰ってきてから、苗字で呼ばれることがなくなった。みんな小さいころから知っているから名前だよね」としみじみ。「江の島自体が家族みたいな感じですか」との記者の問いに「そうだね」と即答。2年後には東京五輪を控え「不安な部分もある」と胸の内を明かすが、「世界中に江の島をPRできるチャンス。オール江の島で盛り上げたい」と期待を寄せる。「変えるべきところは変えて、残すべきところは大切に、より多くのお客さんに来てほしい」と、愛する江の島に情熱を燃やす。
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