1月31日までokebaで金工の個展を行っている 小原 聖子さん 香川在住 32歳
「惹かれる造形」追い求め
○…個展「White」を1月31日(木)まで「okeba」で開催。真鍮(しんちゅう)で作ったブローチ、ピアス、ネックレスなどのアクセサリー約200点を展示している。「冬をイメージして白色の塗料を塗ったものや、金属そのものの色を生かした作品など様々です」。茅ヶ崎での個展は初めてで「住み慣れた地で個展を開けて嬉しい。多くの人に作品を手に取ってもらいたいです」
○…アクセサリーや小型のオブジェを手掛ける金工作家。自宅のアトリエで、バーナーを使い金属を溶かし、器具で叩いて伸ばし模様をつけて仕上げる。モチーフは決めず、手の動くままに造形を生み出すのが自身のスタイルだ。「国や言語、時代を超えて『惹かれる造形』を追い求めている」。個性的かつ親しみあるデザインは「アフリカの古いものや日本の寺などが好きで、日常生活とミックスし作品に反映されるのかも」と話す。
○…藤沢市生まれ。幼い頃から絵を描くことが好きだったが、中高ではバレーや水泳、マラソンなどにも熱中。「どれも黙々と練習や作業する過程が好きでした」。高校卒業後は迷うことなく美大に進学し、様々な工芸を体験。「『職人』っぽくて、面白そうだな」と「金工」を専攻した。卒業後は、大学の研究室勤務やアルバイトと創作活動を両立。地道な活動が実を結び、徐々に個展を開催し「創作の道1本でいこう」と決意。自宅兼アトリエにできる場所を探し、4年前に茅ヶ崎の一軒家に移り住む。「熱中して1日中作業にのめり込むことも。創作とプライベートの境目がなくなり、自分のスタイルにぴったり」と現在の環境に満足な様子。
○…今後は「生涯作り続けていきたい。未来の自分がどんなものを生み出すのか、自分自身が1番楽しみにしています」と笑う。これからも「見る人の想像力をかき立て、面白いと思ってもらえる作品を生み出していきたいですね」と自然体で創作に向き合い、造形を追求していく。
|
<PR>