活動10年目を迎える「パソコンボランティア湘南」の理事長を務める 大木伊都子(いつこ)さん 香川在住 57歳
PC(パソコン)の最強サポーターへ
○…今年3月で活動10年目を迎える「パソコンボランティア湘南」(会員数63人)。理事長を務め、市内パソコンサークルでの指導や高齢者、障害者を対象にした訪問指導などの活動を続け、会としての指導数は年間延べ1万3千人以上に上る。「IT革命の時から始めた活動ですが正直ここまで続くとは思いませんでしたよ。皆さん本当に熱心です」と笑顔で振り返る。
○…長崎県佐世保市出身。外国人が多い土地柄で育ち、幼い頃から英語が生活に溶け込んでいたこともあり、「将来は英語に関わる仕事がしたい」と大学進学と共に上京し英米文学を学んだ。卒業後に就職した商社では英文タイプやワープロをこなし、退職後はコンピューターの道へ。取得した資格を活かし、短大などで約20年間講師を務めた。障害を持った生徒に指導するために市内のボランティア団体で学んだことが一つの転機となった。「全盲の人や手に障害を持った人もパソコンを使うことを知り、私の経験をどこかで生かせないかと考え、市のIT講師に登録したことが今の活動のきっかけです」
○…週末はスナップ写真を撮ることに没頭する。中でも祭りを撮ることに情熱を注ぎ、伝統の浜降祭をはじめ市内外の催しを様々な視点から撮り続けている。また所属するフォトクラブの活動にも参加し、腕に磨きをかけている。「浜降祭はもちろん夜中から追いかけています。フォトショップの指導をするために始めた撮影ですが、今ではすっかりカメラの方にはまってしまって」と満面の笑み。
○…市民が困ったときにすぐ手助けをしていこうと会員らと共に名付けた「パソコンライフの最強サポーター」を目指し、今後も訪問指導などを積極的に行っていくという。「パソコンの操作経験がある人、パソコンを使って社会貢献をしたいという方は一緒に活動しましょう」。この先も市民の生活を影から支えていくことに変わりはない。
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