ギャラリー街路樹で9/14〜29に展示会を行う 八木 道子さん 中海岸在住 68歳
大好きを絵で表現
○…「大きな夢は可哀想な猫(こ)たちを保護できる大シェルターを作ること」と優しく語る。10年前から毎秋にギャラリー街路樹で絵や小物の展示会を開いている。題材は猫や犬といった家で飼う身近な動物。「描くのは大好きなもの。色々あったけど、今が一番幸せ」
○…両親と兄姉4人の末っ子として東京に生まれた。小学校〜短大まで女子校育ちで、放課後はあんみつ屋に寄る愛くるしい少女だった。しかし好奇心で「モダンジャズ喫茶に行ったの。ドキドキだった」と当時を思い出し、頬を赤らめる。そんな行動的な一面は、モデルオーディション受験にも表われた。「家族に内緒で受けたの。でも結果通知が家に届いちゃって…」。ショーやロケで多忙なモデル生活を裏で支えたのは、後に夫となった男性との出会いだった。「学生時代に、駅でいつもすれ違った人に声を掛けられて」。通学路で惹かれあっていた2人は、時を経て夫婦となった。
○…カナリアを300羽飼うほど動物好きだった夫を「動物博士と呼んでいたの。将来は、白雪姫に出てくる様な自然や動物に囲まれた生活をしたいなって」。少女の夢が現実となった。猫や犬、ウサギや小鳥などに囲まれた家庭を築き、やがて息子が誕生。仕事を辞め、子育ての合間に絵画を始めた。「父と姉の趣味だったので、見よう見真似でね」と言うが、額なども手作りで仕上げる徹底ぶり。才能は次第に開花し、個展を開くこととなったのが29年前だ。「お知り合いになった方とのご縁でできたことなのよ」とチャーミングに微笑みながら振り返る。
○…「海のそばで暮らしたい」と家族の希望で茅ヶ崎に住み始めたのは結婚5年後の28歳から。「海も山もある茅ヶ崎は空が美しい」と毎日の散歩中に見上げる雲を、天使や動物の形に例えるのが趣味だという。「孫2人も動物好き」と愛くるしい表情は、題材にもなった22匹の猫と2匹の犬にも向けられていた。
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