平和を考える茅ヶ崎市民の会実行委員長を務める 小松 真知子さん 本宿町在住
微笑みながら平和を願う
○…今年で25周年を迎えた「平和を考える茅ヶ崎市民の会実行委員会」。自身は発足時から会に属し現在は実行委員長として、市内を中心に「原爆展」やコンサートや演劇を実施する「平和のつどい」などの平和啓発事業を行う。「特に印象深い活動は多くの方に参加して頂いて発表した『象列車』。文化会館の大ホールが満員になる大盛況で皆さんの平和に対する思いの強さを感じました」と微笑む。
○…小田原市内の老舗蕎麦屋に生まれ、小さい頃から家業を手伝いながら明るく、元気に育った。「当時は看板娘だったんですよ」とはにかむ。歌うことが大好きで小田原城内高校(現・小田原高校)では合唱団に所属。今でも仲間と集まりカラオケに出かけることもある。高校を卒業すると調理師専門学校に通学。和裁や茶道、華道も習った。「一般的な花嫁修業ですよ。当時はそれが当たり前でしたから」。その後結婚を機に茅ヶ崎に。コープ神奈川の委員会の代表として、同会に参加したことが一つの転機となった。「家を空けてしまうことが多いので、ここまで活動を続けてこられたのは主人のおかげです」と感謝の気持ちも忘れない。
○…父が好きだった影響もあり、幼い頃から演劇を愛し、茅ヶ崎演劇鑑賞会にも所属。こちらも立ち上げらから携わり、今年3月までは理事を務めた。「旧友には昔はその道に進むと思われていたようです」と笑う。また昨年孫が誕生し、楽しみも増えたようだ。「会いたくても月一ぐらいでしか会えないので今から次が楽しみです」と満面の笑み。
○…市内の小中学校で戦争経験者の生の声を届ける授業の実施や、来年1月30日(木)には市民文化会館で映画「ひろしま」の上映会も予定する。「戦争経験者の方が少なくなる今、微力ながら将来に何が残せるのかを考え、平和の大切さを伝えていかなくてはいけません。私たち大人が頑張らないと」。この先も平和を願い、精力的に活動していく。
|
<PR>