3月28日(土)、29日(日)に中央公園で開催する「第3回茅ヶ崎さくら祭り」の実行委員長を務める 湯舟 達也さん 共恵在住 28歳
いつかこの街の顔に
○…「さくら祭りは自治体主催ではなく、お店の人たちが集まり、地域のために行っているもの。その思いが一番伝わる催しになると思うので、中央公園にぜひ足を運んでもらいたい」。200店以上から成る茅ヶ崎飲食店組合が主催し、今年3年目を迎える同祭。裏で支えるその大役にも気負いすることなく臨み、飲食店を通じて地域を盛り上げたいと意欲を表す。
○…日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれ、弟と妹の3兄弟で育つ。歌好きな母の影響で自宅に有線が流れ、朝から晩まで音楽の絶えない家庭だった。「家の至る所にスピーカーがあって、朝から大音量で音楽が鳴り出すんです。僕は枕元にあったから朝飛び起きてましたよ。家に帰れば妹は踊ってるし」。首を傾げて苦笑して見せるが、嬉しそうに話す表情からは家族への愛が滲む。
○…昨年末、茅ヶ崎駅南口に自身の店である多国籍酒場「SITA(シータ)」をオープンし、忙しい日々を送る。飲食業界に入ったのは19歳。和食、フレンチ、アジアンなど国内外の様々な飲食店に身を置き、自身の店を持つため客の求めるものを研究した。「気になる店があれば、給料はいらないからと勝手に履歴書を持って行ったり」とがむしゃらだった日々を振り返り笑う。
○…「僕は喜んでもらうことが人一倍好きな性分。味覚だけでなく視覚や聴覚、五感で料理を味わってほしい」。料理を出すにも客前で盛り付けをするなど、最大限の満足を提供しようと考える毎日。「2、3年が頑張りどころ。将来的にはフィリピンで店を出して雇用問題に苦しむ従妹たちの助けになりたい」と展望を語る。店舗経営のほかJCなど、地域活動への参加も惜しまない。「この街で生まれたからには街の為に。顔を広げて人と関係を築き、茅ヶ崎の為に動いていきたい」。街の未来像を見据え、使命感を持つ若きリーダーは今日も動かす手を休めず奔走する。
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