茅ヶ崎商工会議所青年部の会長に就任した 小野朋郁(ともふみ)さん 円蔵在住 45歳
達成の喜びを共に
○…地元の若手経済人など、約90人が集まる団体の会長に就任した。「一人ひとりが個性的で、笑いが絶えないのが青年部」。今年度の新たな取り組みとして部内に「絆委員会」を設置した。「入会しても何をしたらいいのかわからず、活動に参加しにくくなってしまう人がいる。絆委員はそんな人たちに働きかけ、一人でも多くの会員と一緒に活動できるきっかけづくりをしてもらう」。引き継いだバトンに自身の思いを添えた。
○…鶴が台の生まれ。子どもの頃から「ものづくり」が好きで、手先が器用。厚紙を切り貼りして作る立体の飛行機を考案して、クラスにブームを起こすような少年だった。高校で写真にのめり込み映像の専門学校へ進んだが「やはり自分にはものづくりが向いている」と、卒業後は家業の看板店「オーエム建美」を継いだ。デザインから設置する場所まで、毎回注文が異なるのが看板の世界。「いかに顧客の希望に合ったものを提供できるかが重要。生みの苦しみはあるが、お客さんに喜んでもらえた時は本当に嬉しい」と表情を綻ばせる。
○…青年部には6年前に入会した。「友人の紹介で青年部主催の講演会に参加したら、その後に開かれた懇親会がとても楽しくて。このメンバーとなら楽しく活動できると思った」。一昨年の青年部30周年記念事業では総務委員長として、1400人が来場する講演会の裏方を務めた。規模の大きさにプレッシャーはあったものの、仲間と知恵をしぼり、大盛況で幕を閉じることができた。「その時の達成感は例えようもない。青年部を通じて多くの人と知り合い、活動したことがこれからもきっと役立つ。多くのメンバーとその喜びを共有していきたい」
○…4年前から青年部の仲間と湘南国際マラソンに参加している。「ゴールの達成感とその後の懇親会が楽しみで」と照れ笑いを浮かべた。仲間との交流を好み、大切に思う、新たなリーダーの舵取りが始まった。
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