湘南ガールコンテストでグランプリに輝いた 仲道 美穂さん 茅ヶ崎市出身 浦安在住 24歳
支えられた地元に恩返し
○…5月17日の湘南祭で行われた湘南ガールコンテスト。「まさか自分が選ばれるとは思っていませんでした」。名前が呼ばれた瞬間、溢れる涙が抑えられなかった。当日のステージでは真っ赤な衣装に身を包み、切れのあるダンスと歌で会場を盛り上げた。「生まれ育った私だからこそ知っている茅ヶ崎の魅力をPRしたい」と今後の活動に意欲を見せる。
○…生まれは本村。現在母と妹が住む東海岸南の実家には、小6の時に移った。幼少期の夢はアニメ「七つの海のティコ」で見たシャチの調教師。絵も好きで、中学生の時に市から表彰されて新聞に載ったこともあった。「美術の先生が勝手に応募しちゃって。今も実家には母が額に入れてくれた賞状が飾られています」
○…本当になりたいものが見つかったのは、第一中学時代に友達と行ったテーマパークでの出来事。それまでの夢を変えるほどの出会いだった。「ショーで踊る1人のダンサーがすごくて、気づいたら泣いていました。あんな経験は初めてでした」。すぐに近所のバレエスタジオの門を叩き、ダンスの道を志した。
○…バレエを本格的に学ぶため、ダンスの専門学科のある品川の高校へ進学。プロを目指す厳しい環境で孤独になり、落ち込むことも多かった。「それでも茅ヶ崎に帰ってくると『今日はどうだった?』とか、『美穂』と声をかけてくれる街の人や友達がいて。すごく救われました」。卒業後夢を叶え、念願のテーマパークでダンサーとして活躍。現在は振付師として後進の育成をするまでになった。
○…「19歳の時他界した父も茅ヶ崎とサザンが好きでした。きっと喜んでくれています」。亡き父に思いを馳せ、「私なら大好きな街の魅力を伝えていけるはず。地元に恩返しできることが何より嬉しい」と一番の笑顔を浮かべた。バトンを託された新たな「湘南の女神」は、溢れる地元愛で湘南の魅力を発信していく。
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