12月6日(日)の「第九演奏会」に出演する「ちがさき第九を歌う会」の会長を務める 藤村 英夫さん 本村在住 77歳
誇りを持って「歓喜の歌」を
○…年末の風物詩、ベートーヴェンの「第九」。茅ヶ崎では、12月6日(日)午後2時から市民文化会館大ホールで「第九演奏会」が開かれる。今年で31回目を迎えるこの演奏会には指揮者、ソリスト、オーケストラとともに、公募の市民200人からなる合唱団「ちがさき第九を歌う会」が出演。1998年から昨年まで副会長を務めていた同会の先頭に今年から立ち「子どもから80歳代まで幅広い世代のメンバーを一つにまとめ、練習しやすい環境作りに注力しています」と話す。
〇…メンバーは毎年公募し、演奏会が終わると解散するがリピーターが多く「『第九』は難しい曲ですが、楽譜が読めない初心者の方も興味を持って挑戦して下さる。そして一度本番のステージに立つと『またチャレンジしたい』という気持ちになる、何とも言えない魅力があるんです」と笑顔。自身もバスパートの一員として毎年舞台で歌っている。
〇…4人兄弟の次男として北海道に生まれた。夏はテニス、冬はスキーに熱中し、読書や自宅の電気蓄音機でクラシックにも親しんだ。「ブラームス好きの文学少年でした」。明治大学進学を機に上京し、卒業後は車関係の職場に就職。仕事で広告媒体との関わりがあったことから51歳で脱サラし、総合広告代理店(有)アイドマ湘南を設立。その時「ゴルフなどの趣味にかける時間を自制し新しいことを始めよう」と挑戦したのが「第九」。それまでは毎年様々な演奏会で「観る側」だったが、この時を境に「演奏する側」へと立場を変え”歓喜の歌”と向き合っている。
〇…現在、息子は独立し「毎年第九を聴きに来てくれる」という妻とふたり暮らし。本番に向けては、9月から毎週日曜に練習を重ねている最中で「合唱指導者の方や文化会館スタッフの皆さんの支えがあってここまで来られた」と感謝を口にする。「いよいよ佳境を迎え、緊張感が高まってきました。誇りを持って当日を迎えたい」と意気込む。
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